神奈川区はこのほど、令和7年度の区政運営に向けた目標や施策などを定める「運営方針」を公表した。基本目標は「笑顔でつながる『神奈川区』」。2年後に控える区制100周年と「GREEN×EXPO 2027」を見据え、区民とともに「安心で温かい元気な」まちづくりを進める。

3つの施策

 目標達成のための柱となる3つの施策を進めていく。「いきいきと暮らせるまちづくり」では、子育て支援、高齢・障がい者支援や健康づくりに力を入れる。子育て支援に関しては、今年25周年を迎える親子のたまり場「すくすくかめっ子」の記念事業を契機とし、担い手の交流拡大と認知度向上への取り組みを進める。高齢・障害者支援では、転倒リスクや野菜摂取量などの測定データを活用し、健康と要介護の中間の状態「フレイル」の予防啓発を実施する。また、健康チェックや両親教室を通じた健康的な生活習慣に関する啓発や、3歳児健康診査での親子向け食育講座などにより、働き世代、子育て世代の健康づくりの推進を図る。

 2つ目の柱「魅力あふれるまちづくり」では、神奈川区に関わる誰もが、健やかに安心して暮らせるまちを目指した地域福祉保健計画「かながわ支え愛プラン」第5期(26年〜30年)の策定や、区内各地を清掃する「わが町かながわマナー違反一掃作戦」のエリア拡大及び大学との連携、「GREEN×EXPO 2027」の機運醸成のため、「花」をテーマとした商店街ラリーなどを開催する。

 最後の柱は「安全・安心なまちづくり」。防災・減災においては、小学生を対象とした体験型防災教育「神奈川区防災デイキャンプ」を実施する。防犯・交通安全の面ではスクールゾーン対策協議会活動の支援や、路面標示の補修等による通学路の安全対策を行う。

 鈴木茂久区長は、「昨年度は、地域のイベントなどを通して神奈川区の地域の「つながり」の大切さを実感しました。今年度も地域に暮らすすべての皆様が笑顔でつながれるよう区政を推進してまいります」と話している。

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