随意契約で売り渡された政府の備蓄米の販売が、12日から徳島県内でも始まり、北島町の商業施設では、用意された500袋の備蓄米が開店直後に売り切れました。

随意契約による備蓄米について、農林水産省の調査では10日までに36の都道府県で販売が確認されましたが、徳島県など11の県では確認されていませんでした。

こうした中、中四国を中心にスーパーを展開する「フジ」の北島町にある商業施設では、12日から令和4年産の備蓄米の販売が始まりました。

この店舗では、開店前から500人が並び、午前9時に開店すると、次々と備蓄米を買い求めていました。

この店舗で販売された備蓄米の価格は、5キロ入りが税抜き1980円で500袋用意され、購入は1家族1袋となっていましたが、開店直後にすべて売り切れました。

この会社では県内で運営するほかのスーパーや商業施設でも準備が整い次第、販売を始める予定だということです。

購入した70代の男性は「長いこと待っていたので買えてよかった。コメの値段は1年前の倍以上となっていて、この価格で売ってくれないと年金生活者は困ります」と話していました。

「フジ」の香川・徳島店舗運営本部 加納敏男副本部長は「かなり待たせたと思うが、無事、渡すことができ、反響も大きいと感じている。今後も販売を継続していきたい」と話していました。

県内での随意契約による備蓄米の販売は、ドラッグストアチェーンの「コスモス薬品」の県内にある38の店舗でも、12日から始まったということです。

【随意契約の備蓄米 県内の販売状況】
随意契約による備蓄米は、県内では
▽ドラッグストアチェーンの「コスモス薬品」の県内38の店舗で12日から販売が始まったほか、
▽ディスカウントストアの「ディオ」と「ラ・ムー」のあわせて6つの店舗では、13日から、
▽コンビニエンスストアの「ローソン」では県内の一部店舗で14日から、
また、
▽「セブンイレブン」は一部を除く県内の全店舗で今月25日から販売するということです。

このほかのスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアの中にも備蓄米を仕入れる店があり、今後、販売する予定だということです。

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