米エヌビディア、独に産業用AIクラウド 欧州強化へ拠点も拡張

米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は11日、エヌビディアとしては初の産業用人工知能(AI)クラウドプラットフォームをドイツに構築すると明らかにした。(2025年 ロイター/Gonzalo Fuentes)

[パリ 11日 ロイター] – 米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は11日、エヌビディアとしては初の産業用人工知能(AI)クラウドプラットフォームをドイツに構築すると明らかにした。AIとロボット工学を組み合わせ、自動車大手BMWやメルセデス・ベンツなどの製品設計シミュレーションや物流管理などを支援する。

パリで開かれたイベントに出席したフアン氏は、欧州7カ国で技術センターを整備することや、複数言語に対応したAIモデルの高度化支援、ノボノルディスクなどを念頭に置いた新薬開発支援などの計画も示した。

フアン氏は「2年のうちに、欧州のAI計算能力を10倍に増強する」と欧州事業を強化する考えを示した。欧州がAIのインフラ整備の機運が高まっているとし、欧州でAIモデル開発などを担う20のAIファクトリーを整備する計画も明らかにした。エヌビディアは、自社の最新半導体を欧州企業に導入するため、欧州のAI企業ミストラルとも提携している。

欧州連合(EU)欧州委員会は今年に入り、AI開発で先行する米国や中国に追い付こうと、4つのAIファクトリー設置に向けた200億ドル規模の投資計画を発表している。

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