子どもを中心に感染し激しいせきが続く「百日せき」について、県内のことしの患者数は累計で461人と過去最多を更新し続けていて、小児科の医師は「乳児の場合は重症化するケースがあるので、ワクチン接種を速やかに受けてほしい」と呼びかけています。

百日せきは激しいせきが続く細菌性の感染症で、特に生後6か月以下の乳児が感染すると重症化して死亡するおそれもあります。

県によりますと、今月1日までの1週間に、県内の医療機関から報告された患者数は62人と前の週よりは9人減ったものの、ことしに入ってからの累計では461人で、2019年の348人を上回り、過去最多を更新し続けています。

全国でも流行が続いていて、今シーズンは患者数の増加に伴いワクチンを接種する前の乳児が死亡したり、重症化したりするケースが報告されているほか、治療に使われてきた抗菌薬が効かない「耐性菌」に感染するケースも各地で報告されています。

日本小児科医会の副会長で、山口市のクリニックの田原卓浩院長は「今後も、全国と同じように山口県でも患者が増えていく可能性がある。乳児の場合は重症化するケースがあるので、ワクチン接種を速やかにするとともに、周囲の大人にせきや発熱などがあれば、医療機関に早めに受診してほしい」と話しています。

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