渡井理己(静岡学園→徳島ヴォルティス、MF、ミズノ・モレリア)

常に相手に駆け引きをしている選手だ。状況を見て、自分がボールを受けるべきポイントを見つけ出し、ボールを受けたらもう彼の独壇場となる。まるでボールを手で扱っているように正確かつ滑らかで、リズミカルなドリブルで相手を切り裂いて行く。

特に一度ボールを引き寄せてからのダブルタッチや、エラシコなどの多彩な技もあれば、シンプルに上半身の動きだけでも交わせる技術は本物で、それを繰り出すスピードも凄まじいものがある。

ここに「ラストパスだけでなく、シュートを考えたトラップの質を上げて行きたい。点を獲れる選手にならないと評価されないし、怖さも無い」と、ドリブルを駆使したフィニッシュのバリエーションも意欲的に増やした。

その結果、今予選決勝では清水桜が丘を相手に、左ハーフウェイライン付近から圧巻の5人抜きゴールを決めてみせた。しかし、PK戦では自らが外してしまい、選手権出場は叶わなかった。

彼にとっては残酷な結末となったが、卒業後は徳島ヴォルティスへの入団が内定しており、次のステージが用意されている。テクニカルでパスを繋ぐサッカーを標榜している徳島だけに、開幕からの出番も十分に期待出来る。
詳しくは、こちらをご覧ください。
http://king-gear.com/articles/632

WACOCA: People, Life, Style.

Exit mobile version