F1世界選手権第9戦スペインGP決勝が、2025年6月1日、スペインのサーキット・デ・バルセロナ・カタルーニャ(4.657km)を66周して行われた。

この週末からフロントウイングの規制が強化され、勢力図に異変が見られるかと思いきや、予選ではマクラーレン・メルセデスの2台がフロントローを独占。これにレッドブル・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペンが3番手から勝負を挑むという“おなじみの戦い”となった。

レースも残り11周というところでセーフティーカーが出動、各車のギャップが縮まったところでラスト6周の短期決戦へ。先頭のマクラーレンの2台が順調に再スタートを切った一方、3位を走っていたフェルスタッペンは挙動を乱し後退した。

後続の喧騒(けんそう)もどこ吹く風、最初にチェッカードフラッグを受けたのはオスカー・ピアストリ。予選では今季最大となる0.209秒差で自身4回目のポールポジションを獲得。レースでも安定感ある走りを披露し、今シーズン5勝目を飾った。

2位はランド・ノリスで、マクラーレンは1-2フィニッシュを達成した。

3位はフェラーリのシャルル・ルクレール。予選でタイヤを温存し7位に甘んじるも、レースではそのアドバンテージを生かして4位までポジションを上げ、終盤のフェルスタッペンの脱落で2戦連続の表彰台となった。

メルセデスのジョージ・ラッセルは、スターティンググリッドと同じ4位でゴール。キック・ザウバー・フェラーリのニコ・ヒュルケンベルグは、15番グリッドから好スタートを決め、さらにセーフティーカー後も勢いをキープし、値千金の5位入賞を果たした。

フェラーリのルイス・ハミルトンは、予選でこそチームメイトを上回り5位となったが、最後にヒュルケンベルグに抜かれて6位フィニッシュ。レーシングブルズ・ホンダRBPTのアイザック・ハジャーは7位に入り、3戦連続のポイント獲得となった。

アルピーヌ・ルノーのピエール・ガスリーはスタート順位と同じ8位。アストンマーティン・メルセデスのフェルナンド・アロンソは9位となり、9戦目の母国GPでようやく今季初得点となった。

フェルスタッペンは、再スタート後のラッセルとの接触により10秒ペナルティーを科され、5位から10位に降格した。

以下、11位リアム・ローソン(レーシングブルズ)、12位ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)、13位角田裕毅(レッドブル)、14位カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・メルセデス)、15位フランコ・コラピント(アルピーヌ)、16位エステバン・オコン(ハース・フェラーリ)、17位オリバー・ベアマン(ハース)が完走した。

ドライバーズチャンピオンシップは、1位ピアストリ186点、2位ノリス176点で、前戦に3点差となったギャップは再び10点に広がった。3位フェルスタッペン137点、4位ラッセル111点、5位ルクレール94点と続いている。

コンストラクターズチャンピオンシップ上位は、1位マクラーレン362点、2位には一気に2つポジションを上げたフェラーリ165点が続き、3位メルセデス159点、4位レッドブル144点、5位ウィリアムズ54点という顔ぶれとなる。

欧州3連戦を終えたF1は大西洋を越えてカナダへ。次の第10戦カナダGP決勝は、6月15日に行われる。

(文=bg)

 


F1第9戦スペインGPのスタートシーン。ポールシッターのオスカー・ピアストリ(写真先頭)がトップのままターン1に進入、そのポジションを守り切って今シーズン5勝目を飾った。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)


F1第9戦スペインGPのスタートシーン。ポールシッターのオスカー・ピアストリ(写真先頭)がトップのままターン1に進入、そのポジションを守り切って今シーズン5勝目を飾った。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)拡大

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