ナチス記章で被害者を脅迫、恐喝団逮捕 ペルー

逮捕された恐喝団が所有していた弾薬とナチス・ドイツの記章のステッカー。ペルー内務省提供(2025年5月27日撮影)。(2025年5月27日撮影)。(c)Public Ministry of Peru/AFP

【AFP=時事】南米ペルーの警察は、ナチス・ドイツの記章を使って被害者を脅していた恐喝団を逮捕した。当局が27日、明らかにした。

コロンビアとベネズエラ出身の容疑者5人は、首都リマとウアラル市にある住宅2件の強制捜査で逮捕された。

警察は武器と爆発物に加え、ナチス・ドイツ総統アドルフ・ヒトラーが率いた国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の党章であるかぎ十字(ハーケンクロイツ)をつかむワシを描いたステッカー約100枚を押収した。

捜査官らはさらに、コロンビアの麻薬王、故パブロ・エスコバルを描いた油絵も発見。エルコバルのシャツのポケットからは札束がはみ出していた。

フアン・ムンダカ警察署長は、これらのステッカーが恐喝被害者の家や車に張られていたものと同じかどうかを捜査中だと述べた。

ホセ・シルバ検事は、この恐喝団がウアラルの商店主ばかりか裁判官も脅迫していたと述べた。

ペルーでは、恐喝に関連した殺人が相次ぐなど、ギャングによる暴力犯罪が急増している。

中南米全域で活動するベネズエラの「トレン・デ・アラグア」のような犯罪組織は、地域社会全体を人質に取り、みかじめ料の支払いを拒否する人々を撃ち殺していると非難されている。
【翻訳編集】AFPBB News

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