生まれ故郷である北海道栗山町の町おこしに携わって約9年。その取り組みのひとつとして、家族や地元の人とやりとりをしながら古民家をDIYで改装しているフォーリンラブのバービーさん。バービーさんのFRaUweb連載「本音の置き場所」最新回では、その古民家の購入までの経緯を振り返り、町おこしを進める中で感じたことなどをお伝えしています。

幼馴染の実家である古民家を譲り受けた後、「あんなゴミみたいな家、どうすんだ?」と近所の人に言われたというバービーさんですが、「地元の人にはゴミでも、外から見ると宝物に思えることがある。その価値を、地元の人にも外の人にも知ってほしい」と、日曜大工が好きな父親をはじめ、家族総出で古民家の改装を開始。それが予想以上に難航し、問題が山積みだったそうで、その詳細とともにバービーさんが思い描いている理想も綴っていただきました。

前編【 バービーが「自分は空っぽだ」と悩んだ20代後半を経て北海道・栗山町の幼馴染の家を買うまで 】は こちら 

「家族総出でDIY」までに3年かかったわけ

まさに、家族総出でのDIYが始まった。

……いや、その前に。

まずは家の中のモノを処分するのに、実に3年かかった。心を無にしてバッサリ捨ててしまえば、きっともっと早かったんだと思う。

私も両親もどちらかといえばモノを捨てられないタイプ。それもあって、片づけは思った以上に難航した。

写真提供/バービー

「あのレコードは価値があるかもしれない」「このテーブル、まだ使えるから誰か欲しい人いないかな」「このネジ、ないとダメなやつじゃない?」そんなことを言いながら、全然捨てない。

極めつけは、「花菜、ちょっといいか。金箔を見つけたんだ」と得意げに呼ばれ、見せられたのがカンカンから出てきたタバコの中紙。

思わず、「それ、ただのゴミだよ!」って叫んでしまった。

さすがの私も、そこには価値を見出せなかった。

金箔かと思われた、ただのゴミ(笑)。 写真提供/バービー

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