スペインから来た(左から)アリシアさんとロドリゴさん【写真:Hint-Pot編集部】
海外へ行くと、その国の文化や、母国との違いに驚かされることもあるでしょう。とくに日本は、礼儀や公共マナーが生活の中に深く根づいていて、多くの外国人観光客の印象に残るようです。スペインから初めて日本を訪れた新婚夫婦も、母国では多くの人が当たり前にしている行動が、日本では見られないことに驚きを感じたといいます。いったい、どんな光景を目の当たりにしたのでしょうか。
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ハネムーンで初訪日 街の清潔さに感激
スペインの首都・マドリードから日本を訪れているアリシアさんとロドリゴさん。新婚のふたりは、ハネムーンで初めて日本にやってきたそう。16日間の滞在で、東京、大阪、京都、高山をめぐり、帰国前に再び東京で観光を楽しんでいました。
スペインと日本の違いについて聞くと、「たくさんありすぎる!(笑)」と、声のトーンを上げたアリシアさん。とくに印象に残っているのは、日本の街の様子だといいます。
「スペイン人はもっとだらしなくて、すぐに道にゴミを捨ててしまいます。日本は本当にきれい。道がとてもきれいですよね」
日本では、テロ対策や公共サービス費の削減などの影響で、街のゴミ箱が減ってきています。それにもかかわらず、街がきれいに保たれているのは「来たときよりも美しく」という意識が根づいているからでしょう。公共の場所を汚さない、ゴミをその場に捨てないという意識は、多くの日本人にとってごく自然なものになっています。
ふたりも日本のマナーを守って行動しているそうですが、アリシアさんは「街中でゴミ箱を見つけるのは超大変!(笑)」と、苦笑いを浮かべていました。
観光庁が2024年度に行った「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」によると、「旅行中に困ったこと」で「ゴミ箱の少なさ」は最も多い21.9%でした。前年度より減少しているものの、不便さを感じる外国人観光客は多いようです。
日本での体験が、日常とは異なる文化や価値観に触れる貴重な時間になったというふたり。ハネムーンの楽しい思い出として、いつまでも大切にしてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)
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