<ロンドン株式市場> 続落して取引を終えた。FTSE100種(.FTSE), opens new tabは6営業日続落。米政権の関税措置を巡る警戒感から投資家がリスク回避の姿勢を強める中、旅行関連株が下落して相場を押し下げた。対ドルでポンドが上昇したことも輸出企業銘柄の重荷となった。
中型株で構成するFTSE250種指数(.FTMC), opens new tabは0.53%安。
FTSE350種旅行・娯楽関連株指数(.FTNMX405010), opens new tabは3.11%安と下げが目立った。航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の親会社IAG(ICAG.L), opens new tabは6.1%と大幅安。米デルタ航空(DAL.N), opens new tabが米経済の先行き不透明感により、事業環境が悪化していると指摘したことが響いた。
トランプ米大統領はカナダからの鉄鋼・アルミニウム製品に対する関税を50%とする方針を発表。カナダが他の関税を撤廃しなければ、米国に輸入される自動車への関税を大幅に引き上げるとも明らかにした。
英政府当局者は、12日に発動が迫る米政権の鉄鋼とアルミニウムに対する25%の関税に関し、英国は報復関税を課さない見通しだと述べた。
他の個別銘柄では、通期の利益予想を据え置いたピザ配達のドミノ・ピザ・グループ(DOM.L), opens new tabは3.6%安だった。
ロンドン株式市場:
<欧州株式市場> 4営業日続落して取引を終えた。米政権の関税措置に伴う経済減速への懸念が高まったことで、大半の主要業種が下落した。
STOXX欧州600種自動車・部品株指数(.SXAP), opens new tabは1.91%安。トランプ氏は欧州連合(EU)からの輸入品に25%の関税を課す考えを表明している。発動に関する詳細はほとんど明らかになっておらず、関税を巡る発言が伝わるたびに投資家の懸念が高まっている。投資家の不安心理の度合いを示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数(.V2TX), opens new tabは一時、約7カ月ぶり高水準の25.09まで高まった。旅行・娯楽関連株指数(.SXTP), opens new tabは3.51%と大幅安。航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の親会社IAG(ICAG.L), opens new tabは6.1%、ドイツの航空大手ルフトハンザ(LHAG.DE), opens new tabは5.3%、それぞれ下落。米経済の先行き不透明感を背景に、米デルタ航空(DAL.N), opens new tabが第1・四半期の業績見通しを引き下げたことが響いた。
他の個別銘柄では、ドイツの日用品メーカー、ヘンケルは10.4%安と急落。通期売上高の見通しが期待に届かなかった。
欧州株式市場:
<ユーロ圏債券> ドイツ国債利回りが上昇した。投資家らはドイツの政治情勢を注視し、計画されている大規模な財政支出増加の規模と時期を見極めたいとする一方、米国の関税に対する懸念が依然として頭の最前線にある。
ドイツの環境政党「緑の党」は10日、次期首相候補のメルツ氏が防衛費増額や成長支援のために計画する国債の大幅増発を支持しないと表明した。一方で、妥協点を探るために対案も提示した。 もっと見る
ドイツ10年国債利回り は5ベーシスポイント(Bp)上昇し 2.87%。先週は44.7bp上昇していた。
トランプ米大統領がカナダからの鉄鋼・アルミニウム製品の全輸入に対する関税を50%に倍増する方針を発表したことには反応薄だった。
トレーダーらは、12月時点で欧州中央銀行(ECB)預金金利が2.05%になることを織り込んでいる。先週の1.92%から上昇した。
ECBの政策金利に敏感なドイツ2年債利回りは1bp低下して2.2 %となった。
独伊10年債利回り格差は107.7bp。
独仏10年債利回り格差は71bp。最近のレンジの下限にとどまった。
ユーロ圏金融・債券市場:
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