主要7カ国(G7)がロシアに圧力をかけるために導入した同国産原油の取引価格の上限について、英国は21日、引き下げ案での合意をG7諸国に呼びかけた。ロシアのプーチン大統領に対し、ウクライナでの戦争終結に向け圧力をさらに強める必要があると訴えている。
英財務省は同日発表した声明で、「今こそロシアの戦争遂行能力にこれまで以上の圧力をかけるべきだ」と指摘。「プーチン氏は、ゼレンスキー大統領による直接協議の提案や、違法で残虐な戦争の停戦を仲介する試みに誠実に応じていない」と強調した。
これに先立ちリーブス英財務相は、カナダ・バンフで開かれたG7財務相会議のウクライナ関連セッションで議長を務めた。
G7各国は、ロシアの戦費調達能力をさらに制限するため、同国産原油の価格上限の厳格化を模索してきた。現行の上限は1バレル=60ドルで、西側の企業はこの価格未満で取引された場合に限り、保険を付けたり輸送を担ったりできる。
声明によると、リーブス財務相は会合で、「ロシア産原油の価格上限を60ドルから速やかに引き下げる好機だ」との考えを示し、「公正で恒久的な平和の実現に向けG7諸国に結束を呼びかけた」とした。
ロシアは価格上限や米国・欧州連合(EU)の禁輸措置に対抗し、「シャドーフリート(影の船団)」と呼ばれるタンカーを使ってアジアなどの新たな市場に原油を輸出している。これら船舶は保険会社や所有者が不明なことが多く、制裁回避の手段になってきた。
今回の会合でG7が価格上限の引き下げに合意できるかはまだ不透明だ。フランスのロンバール経済・財務・産業相はブルームバーグの取材に対し、この提案は議題に上っているとしながらも、協議中であるとして詳細な言及を避けた。
原題:UK Urges Cut to Russian Oil Price Cap at G7 to Pressure Putin(抜粋)

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