2025年5月21日 15:28
大阪府・吉村洋文知事(21日)
大阪・関西万博の開場時間について、博覧会国際事務局(BIE)のケルケンツェス事務局長が「1時間延長して午後11時まで」と提案したことについて、大阪府の吉村洋文知事は21日の会見で、「午後11時まで延長するのは労務管理などに課題がある」との認識を踏まえ、「物販店と飲食店は午後10時まで営業できないか」と協会に提案したことを明らかにしました。
17日、ケルケンツェス事務局長が吉村知事らと意見交換を行った際、会場内の飲食店やグッズ販売店が早い時間に終わってしまうことを今後の課題の1つに挙げ、午後10時までとなっている万博の開場時間を1時間延長して午後11時までとすることを提案したということです。
これに対し、万博協会の高科淳副事務総長は20日の会見で、「協会だけでなく公共交通機関や出展者の方々の問題というのもある。(開場の)時間を変更することというのは、慎重になるべき」と述べる一方、「夜の万博を多くの方々に楽しんでもらうということは、非常に重要なことだ考えている」と語っていました。
吉村知事は21日、「夜の万博を楽しんでもらうのに、そこは課題だと認識していた。午後8時ぐらいには飲食店、午後9時にお土産店が閉まってしまう。改善できないかという声が届いていた」と話す一方、「午後11時に延長するのは、(スタッフの)労務管理であったり、帰宅の問題もあり(協会から)慎重な意見、課題があるという意見もある」と明かしました。
吉村知事はその上で、折衷案として、「午後10時の閉場時間ギリギリまで物販店と飲食店は営業できないか」と府・市共同で協会側に提案したということです。
最終更新日:2025年5月21日 16:58
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