EU、1500億ユーロの兵器購入基金設立へ 欧州独自の安保強化

欧州連合(EU)の各国大使は21日、ロシアに対する懸念のほか、米国の欧州防衛に向けた将来的な姿勢に疑念が出ていることを背景に、防衛プロジェクト向けに1500億ユーロ(1700億ドル)の融資を迅速に提供する新たな兵器購入基金の設立を承認した。写真はブリュッセルのEU本部に掲げられた旗。3月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 21日 ロイター] – 欧州連合(EU)の各国大使は21日、ロシアに対する懸念のほか、米国の欧州防衛に向けた将来的な姿勢に疑念が出ていることを背景に、防衛プロジェクト向けに1500億ユーロ(1700億ドル)の融資を迅速に提供する新たな兵器購入基金の設立を承認した。

EUの執行機関である欧州委員会は3月、EU加盟国間の共同プロジェクトに資金を提供する「欧州の安全保障行動(SAFE)」の設立を提案。欧州の防衛産業を強化するために欧州内での調達が促進されるよう設計されており、SAFEの資金提供を受けるにはプロジェクト価値の65%がEU、またはより広範な欧州経済領域、もしくはウクライナに拠点を置く企業のものでなければならない。

EUは27日に閣僚レベルで同基金の設立を承認する見込みで、これが設立プロセスの最終的な法的ステップとなる。

EUのコスタ大統領はこの日の合意について「一段と強い欧州に向けた重要な一歩」になると述べた。

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