5月20日、 台湾の頼清徳総統(写真)は就任1年を迎え、台湾は中国との平和と対話を望んでいるとする一方、防衛力を引き続き強化しなければならないと述べた。台北で8日撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[台北 20日 ロイター] – 台湾の頼清徳総統は就任1年を迎えた20日、台湾は中国との平和と対話を望んでいるとする一方、防衛力を引き続き強化しなければならないと述べた。
総統府で記者団に対し、台湾の人々は平和を愛しているとした上で「私も平和を追求している。平和はかけがえのないものであり、戦争に勝者はいないからだ。しかし、平和を求めるとなれば、夢や幻想を抱くわけにはいかない」と語った。
戦争に備えることが戦争を避ける最善の方法だとして、台湾は防衛力を強化し続けると表明。「台湾は相互に尊厳がある限り、中国との交流や協力を喜んで行う」とも強調した。
頼氏は米国による関税引き上げを巡り、米との協議は「円滑に」続けられていると述べた。
また、ハイテクに特化した経済を後押しするため、政府系ファンドを設立する予定だとし「政府系ファンドを設立し、台湾の産業の強みを最大限に活用し、政府主導で、民間企業の強みと協力し、国家的な投資プラットフォームを構築する」と述べたが、詳細は明かさなかった。
メディア向けイベントの終了後、頼氏は人口知能(AI)関連展示会「コンピュテックスAI」の開会式に出席。この展示会では、台湾出身で米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの最高経営責任者(CEO)、ジェンスン・フアン氏が主役となっている。頼氏は、鴻海(ホンハイ)精密工業(2317.TW), opens new tabやメディアテック(聯発科技)(2454.TW), opens new tabなど、エヌビディアのサプライヤーやパートナーのブースを訪れ、上級幹部らと歓談した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
WACOCA: People, Life, Style.