ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.19 16:05
韓国軍の合同参謀本部が北朝鮮が公開した新型空対空ミサイルに関連し、戦力化には相当な時間が必要だと判断した。また、ミサイルはロシアの支援を受けて開発された可能性があると明らかにした。
韓国軍合同参謀本部の李誠俊(イ・ソンジュン)広報室長は19日、国防部の定例ブリーフィングで「韓米情報当局は15日午後5時ごろ西海(ソヘ、黄海)上であった北の訓練を注視した」とし「北が公開したミサイルと誘導爆弾などについては分析中」と述べた。また「武器の開発動向も追跡している」と伝えた。
李室長は北朝鮮の空対空ミサイル開発主張について「過去の事例を見ると、北は欺まんや誇張をすることが多かった」とし「部品や材料確保などの問題で戦力化に相当部分の遅延が発生するケースが多かった」と説明した。そして「今回の武器体系も相当な時間が必要と判断する」と話した。
北朝鮮が派兵の見返りとしてロシアから軍事技術を受けて開発した可能性については「関連があると見ている」としながらも「具体的にどの程度までか、どの部分にそのような支援を受けたかは分析がさらに必要だ」と答えた。
労働新聞は17日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が2日前に朝鮮人民軍第1空軍師団傘下の飛行連帯を訪問し、空軍飛行隊の対空戦闘と空襲訓練を指導したと伝えた。またミグ(Mig)29戦闘機が空対空ミサイルを撃って空中の標的を打撃する場面も共に公開した。これに先立ち北朝鮮は2021年の国防発展展覧会「自衛-2021」でこのミサイルを初めて公開した。射撃の場面が出てきたのは今回が初めてだった。
北朝鮮の空対空ミサイルはロシアの技術支援で開発された中国空対空ミサイル「PL-12」と外形が似ている。中ロの空対空ミサイル技術が北朝鮮に渡った可能性が高いという分析が出る理由だ。
中・長距離空対空ミサイルは米国、欧州、ロシアなど軍事強国が保有する武器で、韓国はまだ開発段階にある。韓国軍は今年、短距離空対空誘導弾事業の研究開発を始め、2032年までに研究開発を終えて2035年ごろ戦力化する計画だ。
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