完成したラーメンを見た娘の第一声は「森じゃん」。
そんな緑すぎる一杯が誕生したきっかけは北海道・十勝の「ブロッコリーラーメン」との出会いだった。
味は? 価格は? 意外な発見もあったブロッコリーづくしの一杯について実食レポしていく。
・音更町のご当地ラーメン発見
北海道・十勝の音更(おとふけ)町を訪れたとき、やたらと見かける袋入りラーメンがあった。
その名も「ブロッコリーら~麺」。価格は税込300円。
裏面の原材料を見てみると、小麦粉の次にブロッコリー粉末が多く入っている。
これは気になる!
というわけで、1袋購入。
・作り方は簡単
中身はシンプルで、乾麺と塩味のスープが入っていた。
麺は一般的なインスタント麺より、ほんのり緑がかっている。でも「おぉ、緑!」というほどではない。
ゆで時間は6分。タイミングを合わせてスープを用意しておく。
せっかくなので、トッピングにも本物のブロッコリーを使ってみることに。
1房分を茹でてどっさりと盛りつけ、さらにゆで卵、冷蔵庫に余っていた生ハムも添えてみた。
おぉぉ!
見た目のアクセントになるかと思って加えたのだが、結果的にものすごく……緑!
まるで、丼の上で緑化活動を行っているかのようだ。
・いざ実食!
で、肝心のお味はというと……正直、麺だけではブロッコリーの味はあまり感じない。
目隠しして食べたら、少し硬めの一般的な乾麺と言われても納得してしまうレベル。
ちなみにこの硬さについて、娘からは「ブロッコリーの芯っぽさを再現してるんじゃない?」との考察が飛び出した。
……なるほど。
多分違うけど、なんとなくそのシンプルな発想力に感心してしまった。
・意外な発見
そして、意外だったのがスープとブロッコリーの相性が抜群だったということ。
我が家ではブロッコリーをマヨネーズやおかか醤油で食べることが多いのだが、ラーメンスープとの組み合わせもかなりアリ。
むしろ、これからは「ブロッコリー=ラーメントッピング」がスタンダードになってもいいんじゃないかと思えるほど。新しい可能性を発見した気がする。
ちなみにこの「ブロッコリーら~麺」は、音更町で収穫された小麦粉とブロッコリーを使用しており、もともとは町内のラーメン店で提供されていた特製麺がルーツらしい。
今では熟成乾燥麺として道の駅などで販売されており、観光客向けのお土産としても人気のようだ。
次回はぜひ、お店で本格的なブロッコリーら~麺を味わってみたい。
さすがに「森」にはなっていないと思う。
だからきっとそのとき娘は言うだろう──「更地じゃん」って。
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
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