メキシコ中銀が0.5%利下げ、政策金利8.5% 追加緩和示唆

メキシコ中央銀行は15日の金融政策会合で、政策金利を0.50%ポイント引き下げ、8.50%とした。写真は2024年11月、メキシコ市で撮影(2025年 ロイター/Gustavo Graf)

[メキシコ市 15日 ロイター] – メキシコ中央銀行は15日の金融政策会合で、政策金利を0.50%ポイント引き下げ、8.50%とした。この幅での利下げは3会合連続で、政策金利は2022年8月以来の低水準になった。

中銀は声明で、今後の会合でも今回と同程度の幅での利下げを検討する可能性があるとした。

今回の決定は全会一致で、予想通り。インフレ率は中銀が目標とする範囲内にとどまっているものの、貿易を巡る不確実性が続き、景気が軟調になっていることに対応するとみられる。

メキシコの4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.93%上昇。伸びは3月の3.8%から加速したが、3%プラスマイナス1%ポイントという中央銀行の目標レンジ内には収まった。

中銀は、国内経済活動の弱さに加え、「世界的な貿易政策の変化の可能性」を考慮し、利下げを決定したと説明。インフレ率は26年第3・四半期に目標水準に収束するとの見通しを維持しながらも、「トランプ米政権による経済政策の変更が予測の不確実性につながっている」とし、最大の貿易相手国である米国との貿易摩擦に起因するリスクを警告した。

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