終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが序盤の下落から反発し、小幅上昇した。(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 14日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが序盤の下落から反発し、小幅上昇した。市場では、世界的な貿易摩擦が緩和し続けるという新たなシグナルへの期待が高まっている。
主要通貨に対するドル指数は0.06%高の101.04となった。同指数は12日、米中の追加関税の大幅引き下げ合意を受け、世界的な景気後退(リセッション)を巡る懸念が緩和し、1%超上昇していた。
ジェフリーズ(ニューヨーク)のグローバル為替担当責任者、ブラッド・ベクテル氏は、足元では全ての要因が貿易に集中していると指摘。アジア通貨市場では依然としてボラティリティーが大きいものの、ドルは依然として反転上昇の傾向にあるとした上で、「非公式な金融当局間の何らかの合意により、最終的には再び下落に転じるだろう」との見方を示した。
市場は、韓国の企画財政省のチェ・ジヨン次官が米財務省のロバート・カプロス次官補(国際金融担当)と今月5日に会談し、ドル/ウォン市場について協議したとの報も消化。これを受け、ドルは対ウォンで1週間ぶりの安値を付けた。 もっと見る
ただ、米国は関税交渉の一環としてドル安交渉を行っていないとのブルームバーグの報道を受け、アジア通貨の動きは幾分落ち着いた。
ウォンは対ドルで0.84%高の1ドル=1402.66ウォン。
ドルは対円では0.52%安の146.71円。
ユーロはは0.06%安の1.1177ドル。
ポンドは0.32%安の1.3261ドル。
イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のマン委員は14日、労働市場が底堅いことから先週の政策決定では据え置きに賛成したと明らかにした。 もっと見る
表はLSEGデータに基づいています
※外為市場
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