オーストラリアは、移民抑制の一環として、2025年に受け入れる留学生の数を27万人に制限する。
クレア教育相は27日、この政策に基づき新規留学生数の上限を大学向けには14万5000人、技能訓練部門向けには9万5000人に設定すると発表した。その他の大学や大学以外の教育機関では3万人程度となる。23年度には約60万人の学生ビザ(査証)が発給されていた。
大学側は、留学生を制限するような動きがあれば収益性の高い高等教育産業にダメージを与えかねないと繰り返し警告している。
クレア教育相は発表後シドニーで記者団に「教育産業が経済の重要な一部であることは間違いなく、それは今も変わらない」とした上で、「しかし、留学生が再び増えるに伴いこのセクターの評判が圧迫されている」と語った。
全体として、25年には大学に入学できる学生は約15%増え、専門学校に入学できる学生は20%減るとクレア氏は述べた。政府は各大学にその上限を通知する書簡を準備しているという。
国際的な教育システムを破壊しようとしているのではなく、「将来にわたって持続可能なものにするためだ」とクレア教育相は強調した。
政府は新型コロナウイルス流行後に増えた移民を抑制するため留学生数を制限する計画を協議してきた。移民の急増は住宅の需給逼迫(ひっぱく)と家賃高騰に関する有権者の懸念の高まりと時期が重なり、労働党政権へのダメージとなっていた。
原題:Australia Caps Foreign Students in Bid to Curb Migration (1)(抜粋)
これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。
WACOCA: People, Life, Style.