トランプ米政権は12日、難民と認定した南アフリカの白人59人を迎え入れた。写真は在南ア米国大使館の外でトランプ氏を支持するプラカードを掲げるデモ参加者たち。2月撮影(2025年 ロイター/Siphiwe Sibeko)
[ヨハネスブルグ/ワシントン 12日 ロイター] – トランプ米政権は12日、難民と認定した南アフリカの白人59人を迎え入れた。移民や難民の受け入れを厳しく制限する中、同措置を巡っては米民主党から批判が相次いでいるほか、南アフリカ国内でも混乱を招いている。
トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、南アの白人少数民族「アフリカーナ人」がアフリカの飢餓や戦争から逃れてきた人々よりも優先されている理由を問われ、アフリカーナ人の「ジェノサイド(民族大量虐殺)が行われている」と証拠を示さずに主張した。
これに対し、南アフリカのラマポーザ大統領はコートジボワールでの会議で、アフリカーナ人が同国を去った理由は、30年前のアパルトヘイト(人種隔離政策)終結以降も続く人種的不平等に対処するための政策に反対したためだと指摘。米国政府は誤解しているとしつつも、「引き続き話し合いを続けていく」との考えを示した。
トランプ大統領は2月、南アへの資金援助を凍結する大統領令に署名。米政府が南アの白人農民とその家族を難民として再定住させる計画も策定すると説明していた。 もっと見る
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