電気自動車(EV)バッテリーで世界をリードする中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は香港上場に向け、投資家からの注文受付を開始した。世界で今年最大規模の上場案件になる見込み。
12日公表された上場関連文書によると、CATLは最大410億香港ドル(約7700億円)の資金調達を目指している。これは、基本の公募枠である最大310億香港ドルから規模が拡大され、グリーンシューオプションが行使された場合に想定される金額だ。
公募価格は13日にも決定する可能性があり、同文書によれば、1株当たり263香港ドルが上限となる。これは深圳市場の9日終値を1.4%下回る水準。20日に取引が開始される予定だ。

目論見書によると、半年以上の株式保有に同意するコーナーストーン投資家が、約26億米ドル(約3800億円)相当の株式購入を確約している。こうした投資家には、中国石油化工集団(シノペック)やクウェート投資庁(KIA)、オルタナティブ資産運用会社ヒルハウス・インベストメントが含まれる。
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また同社は株式公開の方式を、米国のオンショア投資家を除外するレギュレーションSにすることを明らかにし、ブルームバーグ・ニュースの先の報道が裏付けられた。米中間の緊張が新たな上場にも影を落としていることがうかがえる。
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CATLは1月、中国人民解放軍との関係を理由に米国防総省の監視リストに加えられた。ただ同社はこの指摘を繰り返し否定している。
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同社は調達資金の多くを、欧州で進める海外事業拡張に充てる予定。中でも、メルセデス・ベンツなど大口顧客への供給に向け、ハンガリーの大規模工場が中心になる見通し。
原題:CATL Begins Taking Orders for World’s Top Listing in 2025 (1)(抜粋)

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