ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.08 11:35

韓国の外貨準備がかろうじて4000億ドルを維持している。為替相場防衛に向けた国民年金との外国為替スワップ取引などで4月の1カ月で50億ドル近く減った。外貨準備高規模は3月末基準で世界10位水準に下落した。

韓国銀行が8日に明らかにしたところによると、4月末基準で韓国の外貨準備高は4046億7000万ドルで、3月末の4096億6000万ドルより49億9000万ドル減った。昨年4月の59億9000万ドル減から1年ぶりの大幅な減少で、外貨準備高は2020年4月の4049億8000万ドルから5年ぶりの低水準まで下がった。韓国銀行関係者は「国民年金との外国為替スワップ取引が最も大きな影響を及ぼし、四半期末会計比率管理に向け流入した金融機関の外貨預り金が再度流出して外貨準備高が減った」と説明した。

外国為替当局は昨年12月3日の非常戒厳直後にウォンが急落すると国民年金との外国為替スワップ限度をそれまでの500億ドルから650億ドルに増やした。この外国為替スワップは当局が外貨準備高からドルを供給し、国民年金がこれを利用して海外資産を買い取った後にドルを返す方式で行われる。一時的に外貨準備高が減る要因になる。米国の相互関税が発効された先月9日の為替相場が金融危機以来のウォン安水準となる1ドル=1487.60ウォンまで下がるなど不安な流れを見せ国民年金の為替ヘッジ需要も増えたと分析される。

ただ韓国銀行は外貨準備高減少要因の相当部分が一時的・季節的の上に、最近の為替相場も安定を取り戻しているだけに外貨準備高が4000億ドルを割り込むまで下がる流れを見せる可能性は大きくないとみている。韓国の外貨準備高規模は3月末基準4097億ドルで世界10位水準だ。2023年8月から今年2月まで9位を維持していた1段階下がった。

中国が3兆20407億ドルで最も多く、日本が1兆20725億ドル、スイスが9408億ドル、インドが6683億ドル、ロシアが6474億ドル、台湾が5780億ドル、サウジアラビアが4542億ドル、ドイツが4355億ドル、香港が4125億ドルと続いた。ドイツが10位から8位に2段階上がったが、これはドイツの外貨準備高の相当部分を占める金の価格が上がったためだと韓国銀行は説明した。

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