米フォード、メキシコ生産車を値上げへ トランプ関税受け

米自動車大手フォード・モーターは、メキシコで生産する3車種の値上げを決定した。メキシコ・ソノラ州エルモシージョで3月撮影(2025年 ロイター/Santiago Fontes)

[デトロイト 7日 ロイター] – 米自動車大手フォード・モーター(F.N), opens new tabは、メキシコで生産する3車種の値上げを決定した。広報担当者によると、5月2日生産分からで、店頭価格は6月下旬ごろから引き上げられる。トランプ米大統領の関税措置を受けて、主要自動車メーカーでいち早く値上げに踏み切る。

対象となるのは、電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「マスタング・マッハE」、ピックアップトラック「マーベリック」、「ブロンコ・スポーツ」の一部で、最大2000ドル引き上げる。ロイターがディーラー向けの通知を確認した。

フォードの広報担当者は、価格引き上げに関し「一部の関税を反映しているものの、関税の全ては顧客に転嫁していない」と説明した。

フォードはこのほど、関税の影響で2025年に25億ドルのコスト増を見込むとし、通期業績見通しを取り下げた。同業のゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N), opens new tabも、輸入自動車への高関税措置により数十億ドルのコスト増が見込まれると表明している。

米政権による関税措置によって自動車業界に不透明感が広がり、米欧の自動車大手は業績見通しの撤回、生産の変更、工場操業の一時停止などに追い込まれている。

アナリストらは、関税措置が継続すれば、米新車販売台数が年間で100万台以上減る可能性があると指摘している。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.

Exit mobile version