有機フッ素化合物の「PFAS」のうち「PFOS」と「PFOA」の2つの物質は有害性が指摘され、鎌ケ谷市では井戸の調査が行われた結果、国の暫定目標値を上回る濃度が相次いで検出されました。

これを受け市は、井戸水を飲み水として利用していた人のうち、希望者10人を対象にことし1月から3月にかけて血液検査を実施しました。

その結果、10人中9人で、「PFOS」と「PFOA」、それに新たに規制対象に追加された「PFHxS」と呼ばれる物質を含む7種類の物質を合わせた血液1ミリリットル当たりの濃度が、アメリカの学術機関が健康リスクが高まると指摘する20ナノグラムを超えていたということです。

個別の物質では、PFOAの濃度が最も高かった人で1ミリリットル当たり12.5ナノグラム、PFOSの濃度が最も高かった人で1ミリリットル当たり66.3ナノグラムでした。

今のところ体調の異変を訴える人はいないということですが、市は引き続き井戸水を飲まないよう注意するとともに、体調の異変を感じた場合、速やかに医療機関を受診するよう呼びかけています。

市は希望する住民の血液検査を継続して行うことにしています。

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