米投資会社バークシャー・ハサウェイは、ウォーレン・バフェット最高経営責任者(CEO)の後任としてグレッグ・アベル副会長が就く人事を承認した。就任は2026年1月1日付。バフェット氏は会長職にはとどまる。
バークシャーの5日発表によると、同社取締役会は4日に同人事について協議を行い、全会一致で承認した。
バフェット氏は3日に開催された年次株主総会の最終盤に、自身がCEOを退任する意向を表明。後継者が誰になるかは長らく注目を集めていたが、アベル氏本人もこの発表を事前に知らされていなかった。アベル氏は今後、世界で最も有名な投資家の後継者としての重責を担う。
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アベル氏(62)が率いることになるのは、保険や製造業、鉄道会社などの事業で約39万人の従業員を抱える複合企業体だ。バフェット氏が数十年にわたる買収を通じ、この事業ポートフォリオを築き上げた。
積極的な買収で知られるアベル氏は、約3500億ドル(約50兆2500億円)に上るバークシャーの豊富な手元資金を武器に、新たな買収や投資で同社に自身の色を加えることになる。バフェット氏は2021年にアベル氏が次期CEOの最有力候補だと認めていた。
原題:Berkshire’s Board Follows Buffett’s Advice, Naming Abel Next CEO(抜粋)
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