ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.05 08:21

中国の習近平国家主席が7日からロシアを国賓訪問する。9日にロシア・モスクワの赤の広場で開催される第2次世界大戦勝利80周年記念軍事パレードにも出席する。ロシアのプーチン大統領との首脳会談では、米国との対決局面を強調するという見方が出ている。

中国国営新華社通信は4日、「プーチン大統領の招請に応じて習主席が7-10日にロシアを国賓訪問する」とし、このように伝えた。ロシアはソ連時代から毎年5月9日を戦勝節として記念し、軍事パレードをしてきた。2015年の70周年戦勝節には習主席と彭麗媛夫人が人民解放軍の儀仗隊とともに参加した。

この日、中国外務省の報道官は「習主席はプーチン大統領と新しい情勢下の中ロ関係発展と一連の国際および地域の重大問題に関し、戦略的な意思疎通をする予定」とし「両国は国連、上海協力機構(SCO)、BRICSなど多国間協力体で緊密な協力をより一層強化しながらグローバルサウス(新興国と開発途上国)を団結させる」と述べた。そしてトランプ米政権に向けて「一方主義といじめ行為に明確に反対し、平等で秩序正しい世界多極化と普遍的かつ包容的な経済グローバル化を手を握って進めていく」と述べた。プーチン大統領はこの日、「戦略的性格のロシアと中国の関係は世界の安定を強化する」とし「ロシアと中国の国家的利益は概して一致する」と述べた。

これに先立ち習主席は先月、ベトナム・カンボジア・マレーシアなど東南アジア国家を訪問し、中国の支持勢力拡大を模索した。ロシアは今年に入って習主席の2度目の歴訪国で、ロシア訪問中にプーチン大統領が米中「関税戦争」にどのような立場を表明するのか注目される。

一方、中国が「ゾンビ麻薬」と呼ばれるフェンタニルに関する交渉を米国に提案することを検討しているという報道もあった。トランプ政権が当初、中国から米国に向かうフェンタニル問題を関税の理由に挙げただけに突破口を開こうとするという戦略と解釈される。

ウォールストリートジャーナル(WSJ)は3日(現地時間)、複数の消息筋を引用し「最近になって中国の王小洪公安相が、フェンタニルの原料と関連してトランプ政権が中国に何を望むのか問い合わせている」と伝えた。中国が王公安相を米国に派遣または第3国でトランプ政権の高官と会うことを考慮しているとしながらだ。

WACOCA: People, Life, Style.

Exit mobile version