三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は30日、前期(2025年3月期)の連結純利益の速報値について、1兆7500億円としていた従来予想を1100億円上回る1兆8600億円になったと発表した。2期連続で過去最高益を更新する。

  同期の年間配当金も従来の1株当たり60円から64円に上方修正した。政策保有株式の売却益があったほか、過去に引き当てた与信費用の戻し入れもあり最終利益が押し上げられた。MUFGは5月15日に前期の決算発表を予定している。

  大手銀行は日本銀行による利上げ効果で業績が押し上げられているほか、政策株の持ち合い解消に伴う売却益の計上もあり、軒並み過去最高水準の利益を見込む。もっとも、こうした流れは永続的ではなく、業績好調時に上げた利益を元に、各行がどの分野に成長投資として充てるかに注目が集まる。

  一方、本業のもうけを示す連結業務純益は3900億円減額し、1兆5900億円とした。米国などでの金利上昇により含み損を抱えた外国債券の売却を行い、損失を計上した。MUFGの亀澤宏規社長は昨年11月の記者会見で「株売却益の一部を債券ポートフォリオの組み替えに使うことを想定している」と語っていた。

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