野村ホールディングス(HD)の中国における合弁証券会社「野村東方国際証券」は、2024年12月までの1年間の純損失が1億2870万元(約25億3000万円)と前年比で30%縮小、2年連続で業績が改善した。野村は中国の成長鈍化と米国との貿易摩擦が続く中で中国事業の再建を進めている。

  野村東方国際は野村HDが東方国際および上海黄浦投資と共同で2019年に設立。設立以来、黒字化には至っていない。昨年は全体の損失が縮小した一方、貸倒損失は前年の2倍以上に膨らんだ。

  野村東方国際は当初、ウェルスマネジメント事業の成長を目指していたが、新型コロナウイルスの影響で戦略が頓挫。現在は、リサーチやトレーディングといった部門への重点移行を進めており、ブルームバーグが今月報じたところによると、新たな最高経営責任者(CEO)を探している。

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  同社は発表資料で今後の中国経済について、輸出がトランプ政権の貿易政策の影響を受ける中で成長鈍化が見込まれるとの見方を示した。そのため、中国における金融緩和がさらに進むとの前提で、自己勘定取引によって安定的な収益確保を目指すとしている。

原題:Nomura’s China Losses Narrow as Brokerage Seeks Turnaround(抜粋)

 

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