パラグアイが中国外交官を追放、台湾との関係巡り「内政干渉」

 南米パラグアイの外務省は12月5日、発給したビザ(査証)の目的に反する「内政干渉」を行ったとして、中国下級外交官1人のビザを取り消し、24時間以内の国外退去を命じたと発表した。写真はパラグアイと台湾の旗。2023年4月、パラグアイ首都アスンシオンで撮影(2024年 ロイター/Cesar Olmedo)

[アスンシオン 5日 ロイター] – 南米パラグアイの外務省は5日、発給したビザ(査証)の目的に反する「内政干渉」を行ったとして、中国下級外交官1人のビザを取り消し、24時間以内の国外退去を命じたと発表した。

同省は内政干渉の内容に触れていないが、この外交官は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の会合に中国代表団の一員としてパラグアイに入国した後、ビザの条件に違反したとしている。

パラグアイは南米で唯一台湾と外交関係を維持している。

在パラグアイ台湾大使館はこの中国外交官がパラグアイに「潜入」し、同国と台湾の関係を損ねようとしたと非難した。

ロイターが確認した発言記録によると、この外交官はパラグアイに対し、台湾ではなく中国を承認するよう求め、そうすれば大豆生産国のパラグアイに利益をもたらすと述べている。中国に好意的な野党議員2人と会談した後にパラグアイ議会で発言した。

中国外務省からは今のところコメントを得られていない。

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