欧州株が上昇傾向にある中、金融業界はついに慎重姿勢から転換し、目標値を引き上げ、上昇期待を強めている。
ブルームバーグが毎月実施している調査で、ストラテジストのほぼ半数が今月、ストックス欧州600指数の予測を引き上げた。2月は、約3分の2が下落を予想していた。
新しい予測平均では、中央値の目標が566と、2月の533から6%以上上昇した。平均値は、19日の終値からの上昇余地はほとんどないことを示しているが、ストラテジストの意見は圧倒的にポジティブで、年末までの期間に後退を予想したのは、回答者の3分の1以下にとどまった。

シティグループのストラテジスト、ベアータ・マンシー氏は「欧州での政策の劇的な転換は、結果的に1株当たり利益(EPS)の長期的な成長軌道を押し上げ、その結果、長期的なリターンを押し上げる可能性がある」と述べた。
欧州が投資家を引きつけているのは、いくつかの要因がある。ドイツ議会が今週、防衛・インフラ整備に数千億ユーロの支出を可能にする財政改革パッケージを可決し、同国は数十年にわたる緊縮財政から転換することになった。欧州連合(EU)がさらなる景気刺激策を打ち出す可能性もある。
金融政策の見通しも、後押しになっている。市場は欧州中央銀行(ECB)が今年さらに2回の利下げを行い、政策金利を2%まで引き下げると予想している。これにより、米国との金利差は大きく保たれ、欧州の借り手には有利な状況が続き、株式市場には資金が流入しやすくなる。さらに、ウクライナとロシアとの戦争が終結するとの期待も高まっている。
UBSグループのストラテジスト、ジェリー・ファウラー氏は「数年にわたって収益成長がゼロだったが、欧州株は今こそプラス成長を実現し、それを反映して評価額を引き上げるべきでだ」と述べた。

とはいえ、依然として幅広い予測が存在する。最も弱気な見通しのバンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは、ストックス欧州600指数の目標値を500としている。
セバスチャン・レードラー氏率いるBofAのチームは「市場は世界的な成長の鈍化を織り込み始めているが、そのプロセスはまだ始まったばかりだ。私たちの予想通り世界的な成長が鈍化した場合、欧州株式はさらに10%以上下落し、市場はマイナスになる」と述べ、欧州市場が経済の実勢に対し楽観的過ぎると指摘した。

原題:Market Strategists Finally Upgrade Europe After Years of Caution(抜粋)

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