S&P、イタリア格付けを「BBB+」に引き上げ 見通し「安定的」

 4月11日、格付け大手S&Pグローバル・レーティングは、イタリアの信用格付けを「BBB」から「BBB+」に引き上げた。写真はミラノのビル群。2023年7月、ミラノで撮影(2025年 ロイター/Claudia Greco)

[ローマ 11日 ロイター] – 格付け大手S&Pグローバル・レーティングは11日、イタリアの信用格付けを「BBB」から「BBB+」に引き上げた。世界的に逆風が強まる一方で、経済・対外・金融面でのバッファーが改善したほか、コロナ以降に財政の安定化が進んだことを評価した。格付け見通しは「安定的」で据え置いた。

S&Pはリポートで「今年の世界的な需要減退がイタリアの国内総生産(GDP)に及ぼす影響を一部相殺する要因が複数ある」と指摘した。

S&Pによると、米政権が欧州連合(EU)に適用する相互関税を当初の発表を下回る10%としたことで、イタリア経済や経常収支への打撃が制御可能になった。また、公共投資の加速やドイツの財政出動によって、打撃が和らぐと見込まれている。

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