[8日 ロイター] – 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、メキシコが、米国産天然ガスへの依存を減らすため、民間企業に採掘を働きかけていると8日報じた。
米国との貿易摩擦の深刻化が背景。メキシコは国内で消費する天然ガスの72%を米国からの輸入に頼っている。
FTは関係者の話として、フラッキング(水圧破砕法)拡大に向けた話し合いは初期段階で、政策の変更は数カ月要する可能性があると伝えた。企業は投資に関心を示しているという。
市場アドバイザリーサービス会社RBNエナジーによると、メキシコの米国からの天然ガス輸入は過去10年間で3倍に増加し、一方で国内の生産は急速に減少した。メキシコ産ガスは多くが窒素含有量が高く使用不可能と考えられているという。
メキシコは、米国からの輸入に依存していることをトランプ米大統領が何らかの形で利用するのではないかとの懸念から、天然ガスの戦略備蓄能力を倍増する措置の検討に入っている。
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