4月、長い冬から少しづつ北国の春の気配を感じる季節となりました。
まだ風は冷たいですが、犬たちは歩きやすくなった舗装の上を軽快に歩けるようになりました。
私たちの施設がある北海道夕張郡長沼町は、真冬の1月~2月になると時には氷点下20度になることもあります。
犬たちが生活する犬舎は3つの建物に分かれており、中型~大型犬のいる犬舎の1棟は2011年3月に竣工しました。
犬舎は全長は約25mあり、左側に13部屋、右側に12部屋の計25部屋があります。
ストーブは大型のものが1台、犬舎手前の入口付近に設置されています。
ですが、25m先の犬舎奥までは十分に暖まりにくいのが現状です。
これまでは、この犬舎で生活する犬は年齢が若く、北海道犬などの寒さに強い犬が中心でしたので、当初から大型ストーブ1台で寒い冬を乗り越えてくることができていました。
しかし、数年前に保護した野犬や咬傷犬の多くが、人慣れが進まず譲渡に繋がらないまま10歳以上のシニア犬になり、寒さにも弱くなってきています。
外にプラダンを貼ったりしてはいますが、根本的な対策にはなっていません。
病気の治療中である推定12歳のオスのクリープも、長らくこの犬舎で過ごしていました。
ですが、今年の冬は寒さが原因で体調が崩れないよう、犬舎全体を暖められるように設備を整えたいと考えています。
① ストーブを犬舎奥に増設したい
犬舎の奥にもストーブを設置することで、犬舎の手前と奥の両端から犬舎全体を効果的に暖められます。
また、2台のストーブがあることで、どちらかのストーブが故障等のトラブルがあった際にも極寒となってしまった犬舎で犬たちを過ごさせることが無いよう、万が一のトラブルに備えたいです。
② 犬舎の入口が扉一枚の作りになっているため、二重扉にしたい
入口が一枚扉のため、人の出入りや犬の散歩の出入りの度に犬舎内の暖まった空気が頻繁に逃げてしまいます。
そのため、外からの冷気が入りやすいくなり、室温がすぐに下がり、ストーブの燃焼が激しくなり灯油の消費も多くなります。
二重扉にすることで犬舎内をさらに温めることができ、暖かさの持続にも効果的と考えます。
また、二重扉にすることで犬の脱走防止にも役立ちます。
以上のことから、第一目標が達成した暁には、新犬舎の保温性を高めるために大型ストーブの増設と出入り口を二重扉の構造に改築したいと考えています。
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