2月の米個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.5%上昇した。1月の伸びと同じで、市場予想と一致した。物価の「瞬間風速」を示す前月比も0.3%上昇した。昨年11月、バージニア州で撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[ワシントン 28日 ロイター] – 米商務省が28日発表した2月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.5%上昇した。1月の伸びと同じで、市場予想と一致した。物価の「瞬間風速」を示す前月比も0.3%上昇した。
モノとサービス双方の価格が上昇する中でも消費は回復した。米経済の3分の2以上を占める個人消費は0.4%増と、前月の0.3%減(下方改定)からプラスに転じた。しかし、市場予想の0.5%増を下回った(訂正)。
一方、インフレ調整後の消費支出は0.1%増。1月の0.6%減から小幅な回復にとどまり、消費支出の減速の兆しを示唆した。
ネーションワイドのチーフエコノミスト、キャシー・ボストジャンシック氏は「経済への下振れリスクが台頭しつつあるというわれわれの見方を裏付ける内容だった。インフレが再燃する中、米連邦準備理事会(FRB)は当面、様子見の姿勢を維持するだろう」と述べた。
A column chart titled “Monthly change in core US Personal Consumption Expenditures Price Index” that tracks the metric over the last year.
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前年比2.8%上昇。前月は2.7%上昇だった。
前月比では0.4%上昇し、昨年1月以来の大幅な伸びを記録した。1月は0.3%上昇だった。
A column chart titled “Monthly change in US Personal Consumption Expenditures Price Index” that tracks the metric over the last year.
2月の消費支出の内訳では、自動車・部品や家具、その他の家庭用耐久財など、耐久財が1.4%急増した。
食品や飲料などの非耐久財への支出も増加した。
一方、経済の先行き不透明感を背景に裁量的支出を手控える動きから、サービスへの支出は0.2%増にとどまった。レストランやホテルなどへの支出は15.0%減少した。
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