中国が台湾独立運動家を取り締まるガイドラインを海外でも適用する意向であることが、台湾政府の内部文書や高官の話で明らかになった。台湾での集会で昨年12月撮影。(2025年 ロイター/Ann Wang/File Photo)
[台北 7日 ロイター] – 中国が台湾独立運動家を取り締まるガイドラインを海外でも適用する意向であることが、台湾政府の内部文書や高官の話で明らかになった。
中国当局は昨年、台湾独立支持者を処罰するガイドラインを公表し、最高刑は死刑とした。
ロイターが入手した台湾の政府文書や安全保障担当高官の話によると、中国政府高官は先月末、友好国でこのガイドラインを実施するよう公安機関に非公式に指示した。
台湾の安全保障担当高官は、対象国にはカンボジア、ラオス、アフリカ諸国が含まれると述べた。これらの国に滞在する台湾人は、独立支持の疑いで拘束される危険性があると指摘した。
台湾の安全保障機関は特定の国への渡航警戒レベルを引き上げるかどうか検討しているという。
中国外務省と台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室はコメントの要請に応じていない。
台湾外務省はロイターへの声明文で、中国はガイドラインを利用して台湾の民主主義と自由を「抑圧」しようとしていると非難した。その上で、海外事務所に対して関連リスクの監視・分析を強化するよう指示するとともに、渡航の安全に関する一般の意識向上に努めると説明した。
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