ブラジル中銀、長期インフレ予想引き上げ 「目標達成困難に」

ブラジル中央銀行は3月27日、四半期金融政策報告を発表し、今年の経済活動の低迷が予想される中で長期的なインフレ見通しを引き上げ、3%の物価目標が困難になるとの見解を示した。2024年12月、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Ueslei Marcelino)

[ブラジリア 27日 ロイター] – ブラジル中央銀行は27日、四半期金融政策報告を発表し、今年の経済活動の低迷が予想される中で長期的なインフレ見通しを引き上げ、3%の物価目標が困難になるとの見解を示した。

中銀は先週、100ベーシスポイント(bp)の利上げを行い、次回会合での小幅な引き上げを示唆。今年のインフレ率を5.1%と予想し、12月の予想から0.6%ポイント引き上げた。

今回の報告では、2026年の予想インフレ率を3.7%(同0.1%ポイント引き上げ)、最新の見通し範囲としては最終の期間となる27年第3・四半期は3.1%とした。

現在の金融政策決定の影響が最も大きいとされる26年第3・四半期の予想も、0.1%ポイント引き上げて3.9%とした。

インフレ率は予想期間を通じて3%の目標を上回り、目標到達時期が2年以上先になることが示された。

政策担当者は「予想インフレ率は目標を上回ったままで、目標達成が困難になった」と述べた。

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