市民の散歩道の“死角”に…大阪中心部に切断遺体 今後の捜査のポイント“緑色の袋”【報道ステーション】(2025年3月21日)

大阪市の川沿いの遊歩道で19日午後1時50分、切断され、袋に入れられた遺体が見つかりました。

見つけたのは、昼休みの時間を利用し、遊歩道の散歩を習慣にしている会社員の男性でした。

110番通報した男性
「袋から肉片のようなものが見える。何かおかしい」

その後、駆け付けた警察官が植え込みの中から、口の空いた袋を見つけます。色は緑色。大きさは、縦約48センチ、横約58センチでした。中に入っていたのは肉片で、約10個が見つかりました。

警察が司法解剖を進めたところ、人の遺体の一部であることがわかったということです。

袋には、骨のかけらも約20個入っていて、肋骨の一部でした。遺体は男性だということですが、年齢はわかっていません。また、死因や死亡したとみられる時期については、明らかにされていません。

遺体が見つかったのは、オフィスや商業施設が集中する大阪の中心部・梅田から南西に約1.5キロ離れた場所。水都・大阪を象徴する“中之島”と呼ばれるエリアから堂島川を挟んだところです。

近くには企業の本社や国際会議場、高級ホテルが立ち並ぶほか、大規模なマンションの建設など、再開発も加速。川沿いの遊歩道には24時間立ち入ることができ、日中は、観光客や地元の人がジョギングや散歩などを楽しみます。ただ、日が暮れると、ほとんど人通りがありません。

近隣住民
「(Q.普段は何時ごろ、ここを通る?)20時前後が多いですね。よくジョギングする人とか散歩コースとかな感じ。私が帰る時間帯は街灯も薄暗いし、人通りもあまりない。景色が好きで、リバーサイドの。クリスマスの時期は、イルミネーションとかもあってきれいで」
「(Q.人の一部が入った袋が見つかった?)いま、聞いてびっくりしました。通るのが怖くなりますね

近隣住民
「近所に住んでいるので、物騒なものいま知って、怖いですよね。ほぼ毎日、通る。朝は違うコースなので毎晩」「(Q.川のどっち側を歩く?)南側は人通りが多い。(事件が起きた)北側は、あまり通らないので、暗いので、そもそもライトアップが少なくて、あまり通ってるのは見たことない」

遺体が切断されていたことから、警察は死体損壊・遺棄事件として捜査を進めています。また、殺人容疑も視野に入れて、遺体の身元の特定を急いでいます。

●不可解な点が多い事件。遺体を隠すには、ずさんな状況でしたが、これをどう見ればいいのでしょうか。

元埼玉県警、捜査一課の佐々木成三さんに聞きます。
佐々木さんは「遺体を切断する主な目的は、身元特定をさせないためや警察捜査のかく乱。そこまでして、見つかりやすい状態に遺棄する行動が理解できない。その場所に遺棄しなければならなかった何かしらの理由があるのでは」と分析します。

佐々木さんは、被害者の特定を急いだうえで、今後の捜査のポイントの一つとして、“緑色の袋”を挙げています。

「遺体を入れて持ち運ぶとなると、かなり目立つはず。目撃者や防犯カメラから、緑色の袋を持った人物を見つけ、足取りを追う。既製品かどうかを調査し、製造元や販売店を特定し、その購入者などから、犯人を絞りこむ」といいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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