“アメリカ頼りにできない”欧州に広がる危機感…マクロン大統領「“核の傘”を拡大」【報道ステーション】(2025年3月6日)
ヨーロッパが新たな決断の時を迎え、マクロン大統領はテレビ演説のなかで、核の傘をヨーロッパ全土に広げる構想を明らかにしました。これから本格的な議論が始まることになります。
■ドイツが提案「欧州全体に」
フランス マクロン大統領
「100万人近い死傷者を出したウクライナでの戦争は衰えることなく続いています。アメリカはウクライナ支持を弱め、今後は見通せません。アメリカが味方であり続けてくれると信じたいが、そうでなくなった場合に備える必要があります」
そして、こう踏み込みました。
フランス マクロン大統領
「1964年以来“核抑止力”は欧州の平和と安全を守る役割を常に果たしてきました。しかし、ドイツ次期首相の歴史的な呼び掛けに応え“抑止力”による欧州大陸の同盟国の保護について戦略的な議論を始めることにしました」
アメリカに代わって“核の傘”をヨーロッパへ広げることに道を開いたマクロン大統領。提案したのはドイツ次期首相の最有力、メルツ氏です。
ドイツ次期首相候補 メルツ氏
「アメリカが今後も同盟国間の義務を順守することを期待しています。しかし同時に、我が国と同盟国を防衛する手段は、今こそ大幅に拡大されるべきだと認識もしています」
■アメリカの軍事支援停止で状況悪化
ヨーロッパが今向かい合わなければならないのは、ロシアに侵略されている国の指導者をカメラの前で叱責するアメリカの大統領です。ロシア寄りの姿勢は言葉だけではありません。軍事支援を停止し、ウクライナの防空体制の要となっているパトリオットミサイルは数週間で底をつく可能性があるといいます。今でも連日、街がロシアの攻撃に晒されている状況がますます悪化しかねません。
さらに、アメリカは情報もシャットアウトしました。
アメリカ ウォルツ大統領補佐官
(Q.ウクライナへの情報共有は停止中か)
「今は一時停止して、ウクライナとの関係全体を見直している」
これまでウクライナは、アメリカから提供された標的の位置情報をもとにロシア軍の弾薬庫などを攻撃してきました。侵略を最低限に食い止めるために不可欠な情報の提供をアメリカは止めたのです。
ウクライナ軍将校(ワシントン・ポスト5日付)
「ロシア軍の拠点が前線に近くなり、攻撃は加速するだろう」
人の生死に関わる物や情報。これもトランプ政権にとっては取引の材料です。
アメリカ ウォルツ大統領補佐官
「ゼレンスキー大統領について言えば、双方に交渉する気があるか…まだ判断できないが、この24時間でウクライナ側に“交渉”の気配が出てきました」
ウクライナとしては何とか応じるしかない状況です。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「大統領府長官とウォルツ氏が話し合い、会談の準備を始めた。前向きな進展があり、来週、結果が出ることを期待している」
■“アメリカもはや頼りにできず”
もはやアメリカを頼りにできない状況に、EUは125兆円規模の再軍備計画を打ち立てました。
EU フォンデアライエン委員長
「欧州は“今そこにある危機”に直面しています。だからこそ、欧州自らが守れるようでなければなりません」
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「『孤独ではない』と実感でき感謝します」
アメリカとヨーロッパの分裂があらわになるなかで提示されたのが、核抑止力の拡大でした。
1960年、アメリカ・ソ連・イギリスに次いで4番目に核保有国となったフランス。シャルル・ドゴール大統領がアメリカに依存しない独自の外交を展開するため、手に入れたのが核兵器でした。核兵器の数は290発とアメリカやロシアとは比べ物になりません。それでも、安全保障をアメリカに依存できない現実が迫り、フランスは一歩踏み出しました。
フランス マクロン大統領
「我々はNATOに加盟し続け、アメリカとの協力関係を続けます。さらに防衛と安全保障の面で独立性を強化する必要があります。欧州の未来はワシントンやモスクワで決めることではない。(和平締結後)欧州軍の配備も必要になるかもしれません。欧州軍が前線で戦うことはありません」
演説への反応は様々です。
フランス国民
(Q.核の傘を広げることについて)
「とてもいいことです。核を持つだけではなく、協力国と連携して準備すべきです。それがヨーロッパの連帯です」
フランス国民
「大統領のせいで“第3次世界大戦”が始まりそうな気がします。国を戦争に巻き込む理由が分かりません。ウクライナに対してはもう十分支援したと思います」
■後退する核廃絶への道
広島・長崎への原爆投下から80年。核廃絶という目標から後退していると言わざるを得ません。ニューヨークで開かれている核兵器禁止条約の会議。NATOの一員として、アメリカの核の傘にあるドイツなども、これまでの会議にオブザーバーとして参加していましたが、今回は欠席しています。
ドイツ外務省
「核兵器禁止条約の意図と野心は、もはや安全保障上の現実を反映していない」
1歳の時に長崎で被爆した和田征子さん。
日本被団協 和田征子さん
「みんなガタガタ、たがが外れたみたいに。一体じゃなくて、それぞれ好きなことを言いながらも、自分の国のことしか考えてないような感じがする」
ICAN国際運営委員 川崎哲さん
「この会場では核兵器に頼ることがいかに危険であるかを皆で議論しているわけだがヨーロッパでは自分たちの核兵器への依存を深める動きが出てきているこれは大変懸念すべき状況だと思っている」
■米への懸念あらわ 危機感示す
国際安全保障が専門で、国際会議に出席するためドイツにいる、慶應義塾大学・鶴岡路人准教授に話を聞きます。
(Q.マクロン大統領の発言で気になったのはどこですか)
慶應義塾大学 鶴岡路人准教授
「核抑止の話も注目されますが、全体のトーンが非常に気になりました。“アメリカが我々の味方でなくなってしまうかもしれない”という認識が強く示されました。アメリカとロシアでヨーロッパのことを勝手に決めてしまうのではないか。あるいは、ウクライナが見捨てられてしまうのではないかと。ウクライナが見捨てられるようでは、ヨーロッパの安全保障は確保できない。ウクライナ支援とヨーロッパの防衛能力強化が一体の問題として扱われるようになりました。こんなアメリカで本当にヨーロッパは大丈夫なのかと強く示された演説だったと思います」
慌ただしいヨーロッパの動きをまとめます。
先月28日、米ウ首脳会談で、トランプ大統領とゼレンスキー大統領が激論の末、決裂。今月2日には欧州首脳らがゼレンスキー大統領と会合。イギリス・フランスが中心となって停戦に向けた計画を策定し、アメリカに提示する方針が示されました。今月6日、EU緊急首脳会合で、125兆円規模の『ヨーロッパ再軍備計画』や、停戦案などについて議論するとみられます。来週には、各国の軍の責任者が、パリで会議を行うことがマクロン大統領の演説のなかで明らかにされました。
(Q.今後、どこが主導となって、まとまっていくのでしょうか)
慶應義塾大学 鶴岡路人准教授
「足並みを揃えるのはなかなか難しいですが、今回注目されるのは、フランスのマクロン大統領と同時に、イギリスのスターマー首相が大きな役割を果たしていることです。ただ、イギリスはEUから離脱したので、EUの文脈ではフランスのリーダーシップが必要です。最終的にはウクライナの停戦にしても、アメリカと一緒に米欧同一の立場を作っていかなければいけない。その観点では、アメリカにとって最も近しい同盟国イギリスの役割が重要です。フランスだけがリーダーシップをとっていくのではなく、イギリスとフランスが協調していくことが効果的だと思います」
(Q.協調するにしても、作業を急ぐ必要がありますよね)
慶應義塾大学 鶴岡路人准教授
「まさにそうです。アメリカのトランプ政権が急いでいるので、ヨーロッパの足並みが乱れたまま、統一のポジションを作るのに時間がかかると、米ロで様々な話が進んでしまう。それまでにヨーロッパで統一の立場を作って示さないといけない。時間との戦いだと思います」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2025
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
33 Comments
米国がNATOの味方で無くなった時を思えば当たり前な処置、其れは核ミサイル保護で有り日本国でも米国の核ミサイル保護に入っているが、万が一裏切られた時は非常に危険な状態にされる。
其れ等を防ぐ為にも自国防衛には自国で準備して無いと駄目だ。
其れは核ミサイルの大幅な準備をしないと危険だ。だから、核シェアリング程、危険な話も無い。
其れに核兵器禁止条約と言ってもロシアは嘘吐きだから絶対に信用は出来ない。其れは占守島を思えば判るだろう。其れこそ、米国抜きでヨーロッパと防衛を結ぶ事も必要だろう。此れは自民党と朝鮮人らの公明党では無理だろう。
マジでトランプなにやってんだよ
ウクライナにそこまで手のひら返しするのはスゲーの一言。「人の命がもっとも大切だ」とか言って鉱物資源調印をいそいでたけど、その信ぴょう性が一気に吹き飛んだ
アルツハイマーおじいちゃんのおかげで戦争長引く草 IHI爆上げ おめでとうございます!
アメリカは、中国と向き合う方に資源を振り向けたいだろうね。
ヨーロッパはいつも火薬庫だね。
オールドメディアはトランプが大嫌いなのもよくわかる。
日本が世界一の核保有国になるという夢を私は諦めない
アメリカの衰退の始まりだね
トランプ凄いね。思い通りに進んでいってる…恐るべしだわ。
北朝鮮に憧れ時点で 今まで虐めていたことを反省してます。と土下座するしかありませんね。
日本も核兵器を作ろう
アメリカにひっぱられてウクライナ紛争に引きずり込まれたEUの想像力欠如の問題。ロシアが領土拡大意欲に燃えているかという認識の問題。どうしたのかな、EUの知性。それ相応の歴史経験をしたリーダーがいないとこういうことになる。ロシア侵攻について、その時点でロシア悪で少なくともミンスク合意以後の状況は捨像する。テレビマスコミはこの見方のみ。これでは、日本の防衛について、防衛力増強一択になってしまう。トランプ政権はイギリスを信じていないと思います。ジョンソンはウクライナ支援は投資(ロシアを分断して、資源を我がものとする、)であるとアメリカで講演している記事がありました。
【 アメリカの軍事支援停止 😮 の、強み軍事衛星 宇宙からロシア軍、動き、高感度カメラ 人間も見える 欧州EUに軍事衛星ありません 中国 確か軍事衛星ありますよね 😮トランプ大統領 ゼレンスキーから手紙を頂いた、言わなくてもいいのに、ゼレンスキー 手紙を渡していません、 なんだか大人げない【 犬と猿】の仲、二回目の会談 辞めとけ、 欧州EUに鉱山資源物与えるなら失敗 😮私ならアメリカ合衆国に付く 馬鹿な日本人 米国が裏切る 日米同盟、安全保障条約、 固い軍事同盟、 今まで日本多額のお金を払っています、米国がなもしなかったら泥棒 ((盗っ人たけだけしい )) 。
ゼレンスキーが停戦しないから、他国が迷惑する。、
アメリカが安全保障の代わりにウクライナに核放棄させといてこれだからなぁ。日本もいつ第二のウクライナになってもおかしくない。
日本は核の傘に入ってアメリカの言いなりにならなくて良い様に、
独自の核弾頭と弾道ミサイルを保有しなければならない。
独立国として日本国内の米軍基地は全て無くさなければならない。
それから諜報機関を一本化して独立した組織にするべき。
マクロンは戦争終わらせる気ないんだろうね。悪魔だと思う
・ロシアは『ウクライナのNATO加盟阻止』の為に戦争始めるしかなかった。
(ウクライナに核兵器置かれたら対処できない安全保障上の危機の為)
ロシアの為だけでなく相互で事故起きない為にも緩衝地帯が必要
・それがやっとトランプが動いてこの無意味な戦争終わらせようとしてるのに、戦争起きた原因を最初からまた繰り返すって、バカなのか
トランプはさっさと戦争をやめさせたいだけだからウクライナの都合なんて考える余地もないですね
交渉をしたいならカードをもってこいというのもわかりやすいです
着地点も考えない、詐称=詐欺ナチ系での文系煽り、口先ペーパー技能員らの傀儡となった、ウクライナ人とロシア人。核拡散の防止条約にアグラかいて、一皮欲望を剥けば、旧弊の上級選民の体質。トランプ(+プーチン)のジョーカー笑劇で、天才と狂人は紙一重。ウクライナを傀儡にしていたのがEU首脳。
米国は中国に半導体やグラボ規制して、中国は自国で開発して強化されてしまいましたね。EUも半導体に米中と同じくらい金を使っているから、米国の兵器くらい作れてしまうよ。停戦より、本心はレアアースがよほど欲しいんだろう。
日米安全保障条約も、トランプ大統領の前ではどうなることやら? 日米安保の実体はこの程度の関係なのです。多分、
アメリカ・ヨーロッパ・ウクライナ連合でロシアと戦争していた様な形だった訳で、アメリカが戦争を反対しているのに、ヨーロッパが戦争拡大の可能性がある事に対して張り切っていたら、それはアメリカと敵対関係になってしまう。
ヨーロッパは兵隊を出さないでウクライナを勝たせるのは無理なのに何を騒いでるのか意味が分からん。
これ以上ロシアを煽ったら核兵器攻撃されちゃうよ😓
そもそも核不拡散って意味わからんよな
戦争したくない国ほど核を持つべきなのに
台湾とかイスラエル目指したほうがいいぞ
日本は核武装か中国の勢力圏に入るか選択する必要がある
日本は核を持ちたくないが将来的に持たざるをえない日が来るかもしれない
安全保障及び国防の観点から
核放棄するからや。核を持て!持っていればウクライナは今も戦下に無かった。
今現在の世界情勢
アメリカ→反グローバリズム(反共産主義)、対中国
ドル安で製造業復活。軍も再編したい
ロシア→英欧、DSぶっ潰しガチ勢
欧州勢力圏へ進出&北極海利権ほしい
欧州
ウクライナ→さらば、ゼレンスキー
EU→終了のお知らせ。ドイツはもう助からないゾ🧡
フランス主導の立て直し、戦争屋から離れようとしている。おまいう
イギリス→衰退は確実。
DS代表だったせいで金蔓が崩壊危機。ウ露戦争を契機にEU復帰も絶望的になったからか中国にすごい媚び売ってる。
スイス→DSの金庫。さようならスイス君。赤い貴族やアドルフが待ってる。
イタリア→ローマは永遠。風見鶏はやはり違う
中国
→国内ボロボロ。軍閥がアップをはじめてる(?)
生き残りの瀬戸際。軍拡強行。金ねンだわ。BRICsから脱落危機。
アメリカに負けるとコロナ賠償、債務の罠の反動で死体にむち打ち
日本
→政治家・官僚が本気で焦ってる。あらゆる勢力にせっつかれている哀れな者達。中途半端な政治や利権、いいとこ取りのツケを払うときが来た。
共産主義者とDSの楽園だが刈り取られる恐怖が迫りつつある。
安倍総理の遺産が頼みの綱。お仕置きは不可避
インド→ロシア、アメリカ路線。バイデンにすり寄ったら怒られた。中国とは微妙な距離感。
南米→パナマから中国撤退。USAIDが無くなって麻薬ビジネスに影響? ギャングの資金を巡る戦いは激化へ。
アフリカ→フランスが弱体化でロシア進出。中国に忌避感。戦争の火種が多い。グローバリストの人身売買ビジネスがやばい。世界から募金集めるシステムも消滅か?
イスラエル→奮戦。激しすぎるテロとの戦い。力のある外国が落とし所を探さないとやばい。
トルコ→PKK解散へ。NATOに激昂。BRICs路線。アラブ・ロシア・欧州と難しい綱渡り
中東としてはCIAとDS弱体後を考えるときが来た。
トランプは、プーチンが約束破るのわかっているから、安全保障に合意しないんでしょ?そんで、また武器を沢山買わせて米国軍株爆上がり🎉
ヨーロッパ諸国がキチンと軍事費などを支払って来なかったので、オンブに抱っこに嫌気がさし、トランプの行動になったと思いますが?
これは今こそ「遠い海から来たCoo」を日テレが流すときだな
佐藤利奈から井上麻里奈に頼んでおいてね🐱
ヨーロッパ主要各国に核を配備してくれ
こっそりウクライナも含む
核兵器がもし無い世界だったらとっくに第三次世界大戦始まってる状況になってる
核廃絶運動が本当に平和を反映した行動なのか甚だ疑問だ
世界戦争にが起きない事を切に願う。トランプは目を覚ませ
こいつ左派だよな?まあ、海外は右も左も軍事力だけは意見一致してるよな。平和ボケしてない