ほったらかしで年間配当2000万円を達成するには?(写真:beeboys/Shutterstock.com)

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好調な業績、機関投資家との対話、東証改革によって日本企業の株主還元が手厚くなっている。そうした中、個人投資家のかんちさんは、高配当株・優待株をメインに運用資産8億円、年間配当2000万円超のポートフォリオ(資産の組み合わせ)を構築し、日用品の多くを株主優待で賄う。著書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)は7万部を突破。かんちさんに高配当株、優待株投資の極意を聞いた(3回に分けて掲載)。

(種市 房子:ライター)

■個人投資家・かんちさんに聞く

(1)消防士を49歳でFIRE!運用資産8億円、「ほったらかし投資」で年間配当2000万円…儲かる高配当株を探し出す極意とは

(2)FIREで配当生活!割安株の見抜き方…PERとPBRの使い方、「公募増資」が絶好の買い時なワケ、そして実はポイ活も重要

(3)超おいしい優待株生活!物価高にも令和のコメ騒動にも負けず、フグ刺しも!優待株の選び方とFIREに必要な運用資産額

消防士をFIREし専業投資家に

——かんちさんが投資を始めたきっかけを教えてください。

かんち氏(以下敬称略):新卒で中部県の自動車販売店へ営業職として就職しましたが、隣接県にある父方の祖母の土地と家屋を継ぐために引っ越し、当地で職を得ようと消防士に転職しました。消防士として安定した収入を得たこと、幼いころから父親に株式投資の話を聞かされていたこともあり、20代から自然に「自分も株をやってみよう」と始めました。

かんち 1961年生まれ。運用資産約8億円・年間配当金2000万円超の専業投資家。49歳の時に株式投資で資産2億円を築いて、消防士を早期退職。現在は、生活費のすべてを株の配当金・株主優待で賄う生活を送っている。 かんちさんの初の著書、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)は、自身の投資戦略、保有銘柄リスト、優待生活の実態が描かれている。2024年5月の発売以来、8刷を重ね7万部のヒットをたたき出す(イラスト:鈴木勇介)

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——その後、専業投資家になりました。いわゆる「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」ですね。消防士でFIREなんて、冗談のような話ですね。

かんち:2011年、49歳のときに、本署への異動辞令が出たのを機に早期退職を決めました。当時の資産残高は、リーマンショックで一時期大幅に減りましたが、2億円に回復しようというところでした。

——FIREから14年が経過しました。現在の資産残高と配当を教えてください。

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