熱海市の伊豆山で土石流が発生してから6日目となりますが、8日も東海道新幹線の山側やJR東海道線付近で捜索活動や、がれきの撤去作業が行われました。

新たに2人の死亡が確認され、死者は9人となりました。そのうち、新たに3人の身元が判明しました。

木村京子さん(84)、天野稲子さん(85)と天野初さん(56)の親子です。

天野さん親子は、伊豆山で鮮魚店を営み、熱海市網代から通っていました。土石流が起きた当日も、2人で店に出ていたと思われます。

天野さんの近隣住民:「(土石流)当日、出かける前に俺のところに。6時前だったよ。それでね、うちのお母さんにナスを1本持ってきて。おいしそうねっていう話をしてた」

夫を亡くしてから、稲子さんは、初さんと店を切り盛りしていたといいます。

天野さんの近隣住民:「初君と、一緒に片方は仕入れてきて、伊豆山のほうの周りの旅館とか、各家庭の注文、おなじみさん、元伊豆山の生まれだから。ちらし寿司を作って、お昼にね、年寄りに15人前おさめて、そういう商売をしていた。お互いに助け合って仲良くやっていた」

一方、依然22人の安否が分かっていません。そのうちの1人、瀬下陽子さん(77)は、夫が仕事を引退してから、2人で住んでいました。

瀬下陽子さんの長男(53):「きょう発見されたという情報があったので来てみたが、いずれも母ではなかったということが確認できた。どんな気持ちなんでしょうね。違ってよかったとは思いますけど」

降り続く雨で、危険と隣り合わせの捜索活動。静岡県の調べでは、まだ盛り土が残っているといいます。

盛り土の総量は、少なくとも8万立方メートルで、崩落したのが5万5500立方メートルだとみられています。

今のところ、大規模崩壊の可能性は低いといいますが、今後の雨の量が心配されます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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