イスラエルは、イスラム組織ハマスとの停戦の第2段階に関する交渉を今週にも開始する。パレスチナ自治区ガザでのハマスの完全非武装化を目指す。

  イスラエルのサール外相は18日、記者団に対し、当初の6週間の停戦を延長し、ハマスが拘束している残りの人質解放を確保するための協議を数日中に開始すると述べた。次の段階に関する交渉が建設的なものとなれば、3月初旬に期限切れを迎える現行の停戦の枠組みが延長される可能性があるとの考えを示した。

  ハマスはこれとは別に、6人の人質を22日に解放すると発表した。当初の計画では今後2週間に解放するとしていた。人質8人の遺体も返還する予定で、1週間に4人ずつの遺体が引き渡される。イスラエルは人質交換を確認し、停戦の第1段階で定められた通り、多数のパレスチナ人囚人を釈放する。

  イスラエルとハマスは1月に停戦で合意。米国が主導し、カタールとエジプトが仲介した停戦協議は何カ月にも及んだ。トランプ米大統領は、イスラエルのネタニヤフ首相に停戦を無期限とするよう働きかけてきた一方で、ハマスが人質の解放を中止した場合は、イスラエルには戦闘に戻る権利があるとの考えを示していた。

  イスラエルの安全保障内閣は、ガザの統治・軍事勢力としてのハマスの排除を戦争目標に掲げている。ハマスは17日、戦争終結後にガザの統治をやめる意向を示唆した。ただ、武器を放棄する意思はまだ示していない。

関連記事:ハマス、戦争終結後のガザ統治終了の意向示唆-停戦延長へ前進 (1)

  「イスラエルは人質全員の解放を確保するという目標に全力を尽くしている」とサール外相は発言。「われわれは安全保障閣議で決定された全ての戦争目的にもコミットしている」と続けた。

The First Phase of the Hostage Exchange is Halfway Complete

Over half of the 33 hostages held in Gaza and 1,900 Palestinians imprisoned in Israel have been released, as per the ceasefire agreement

Source: Bloomberg reporting

  イランの最高指導者ハメネイ師は18日、ガザからパレスチナ人を移住させ、ガザを「リビエラ」に再建するというトランプ氏の計画について、「ばかげている」とし、「何の解決策にもならない」と批判した。

  「世界の世論はパレスチナを支持している。こうした状況においては、抵抗勢力やガザの人々の同意がなければ、いかなる計画も成功しない」とハメネイ師は語った。国営イラン通信(IRNA)が伝えた。

  IRNAによると、ハメネイ師はテヘランを訪問中のパレスチナ武装組織「イスラム聖戦」の指導者との会合で述べた。

原題:Israel to Start New Ceasefire Talks Seeking to Disarm Hamas (1)、Iran’s Khamenei Says US Gaza Plan Is ‘Stupid’ and Bound to Fail(抜粋)

(最終3段落にイラン最高指導者の発言を追加し、更新します)

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