欧州外為市場=円上昇、ドルは2カ月ぶり安値付近

欧州外為市場では、日本の経済成長指標が好調だったことを受け、円が上昇した。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[シンガポール/ロンドン 17日 ロイター] – 欧州外為市場では、日本の経済成長指標が好調だったことを受け、円が上昇した。ドルは2カ月ぶり安値付近で推移した。

ドル/円は0.58%安の151.44円。日本の2024年10─12月期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で2.8%増だった。 もっと見る

これにより、日銀が今年さらに利上げを行うという見方が固まった。市場は現在、12月までに約37ベーシスポイント(bp)の利上げを織り込んでいる。

ドル指数は106.76で横ばい。14日には106.56まで下落し、12月中旬以来の安値を付けていた。

ウクライナ戦争終結に向けた協議が今週サウジアラビアで始まるとの報道があり、地政学は引き続き注目されている。 もっと見る

ユーロは0.1%安の1.0482ドル、ポンドは0.1%高の1.2596ドル。

ナショナル・オーストラリア銀行のシニア為替ストラテジスト、ロドリゴ・カトリル氏は「ドル下落には、トランプ政権の関税が当初考えられていたほど混乱を招かないかもしれないという楽観論が続いていることと、ウクライナ情勢が依然として不透明であることの両方が影響している」と指摘した。

豪ドルは米ドル安を受けて2カ月ぶりの高値に上昇。終盤では0.6366米ドルで取引された。

ニュージーランド(NZ)ドルも同様に2カ月ぶりの高値を付けた後、上昇幅を縮小して0.5736米ドルで取引された。

豪準備銀行(中央銀行)は18日に、NZ準備銀行は19日にそれぞれ金融政策会合を予定しており、利下げが見込まれている。

表はLSEGデータに基づいています
※外為市場

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