7月8日(木)夜9時にスタートする「緊急取調室」
放送を直前に控えた天海祐希ら、出演者による七夕トークイベントをお届けします。

“ミスター ドーナツ”
“天海 祐希”
“千 と 千尋 の 神隠し 舞台”
“緊急 取調 室”
“中村 佳穂”
“非常 に 激しい 雨 と は”
“黒柳 徹子”,”桃井 かおり”
“気象庁 非常 に 激しい 雨”
“鈴木 京香”,”出雲 市 避難 指示”
“小日向 文世”,”尾身 茂”
“斉藤 慶子 夫”
“99.9”
“緊急 取調 室 シーズン 4”
“桃井 かおり 映画”
“緊急 取調 室 キャスト”
“桃井 かおり 年齢”
“宮崎 駿 監督 が 出 した 舞台 化 の 条件 は”
“真矢 みき”
“も もい かおり”
“エスパドリーユ”
“工藤 阿 須加”

テレビ朝日系の人気ドラマ「緊急取調室」の第4シーズンが、8日午後9時からスタートする。初回のゲストとして桃井かおりが登場し、伝説の活動家を演じる。桃井は「50年という時を止めて生きてきた女性の、時間の重さを意識した」と語る。(川床弥生)

 「緊急取調室」は、取調官・真壁有希子(天海祐希)率いる「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」が、取調室で、凶悪犯たちと心理戦を繰り広げる人気シリーズだ。「米国に移住してからも唯一見ていたドラマで、会話が面白くてテーマが深い」。脚本の井上由美子から誘われ、出演を決めたという。

伝説の活動家・大國塔子(桃井かおり)が活動を再開、ハイジャック事件を起こす(テレビ朝日提供)
 今回、桃井が演じるのは、50年以上、地下に潜伏していた活動家・大國塔子。真壁が乗った飛行機で、ハイジャック事件を起こす。桃井は、子供の頃に聞いて印象が強かった活動家の演説を思い出しながら演じたという。

 現在は米ロサンゼルスを拠点に活動しており、1年4か月ぶりに日本に戻った。米国では新型コロナウイルスの影響で「街中ロックダウンされて、外に出たのも買い物の3回だけ。人とまったく会わなかった」という。だが、その経験が役に生きた。「世間と隔離された状況の中で、自分の体から出てきたものを、そのまま塔子の中に持っていった」

「撮影は困難なシーンもあったけれど、手応えを感じた」と語る桃井かおり=奥西義和撮影
 自身の50年を振り返り、「俳優なんて、どのタイミングで死ぬかしか考えてないから」と話す。「松田優作に先を越されちゃった。私はタイミングを逸して、生き延びてしまった。こうなったら長生きするっきゃないかって」

 ドラマは第4シーズンで、すでに出来上がっている現場の雰囲気になじめるか不安だったというが、 杞憂きゆう だった。米国では、俳優がアイデアを提案するのは当たり前。今回の現場も、桃井が意見を述べても、「協力的で、面白いことの方に全員で向かう。こんなに気持ちいい現場を、真壁(天海)は作ってたんだって驚いた。なかなかないよね。ドラマのチームをごっそり借りたいぐらい」と振り返る。

 コロナ禍によって、エンターテインメント界は大きな打撃を受けた。しかし、桃井は「人数を減らして、どうやったら映画を撮っていけるのか。次に撮る映画は、カメラとか、照明とか、(現場の様子を)全部映しちゃおうと思ってるわけ」と、この状況を逆手に取った次作の構想を明かす。「大きい人と小さい人をキャスティングして、撮影距離を変えて同じ背丈にすることもできるわね」。次々とアイデアを出しながら、「手はあるはずよ、絶対」。力強く語った。

女優の天海祐希演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる、テレビ朝日系木曜ドラマ『緊急取調室』(8日スタート、毎週木曜 後9:00)。約2年ぶりの最新作となる第4シーズンでは、“部署の消滅まで残り100日”というタイムリミットを課せられたキントリ・チームが、これまで以上に揺るぎない正義感をたぎらせながら、一筋縄ではいかない被疑者たちの“裏の顔”を“マル裸”にしていく。

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 このドラマのハイライトとなる取り調べシーンの撮影前夜は「夜中に何度も目が覚める」という。

 「台本を読み返して、『大丈夫、(せりふを)覚えている』というのを確認して、まだ起床時間までもう一眠りできるな、と思って横になるのですが、また目が覚めてしまって…。自分で思っている以上に身体は正直にプレッシャーを感じている。でも、それでいいのかな、と毎回思うんです。取り調べでは、被疑者から証拠となり得る証言を引き出さなければならない。被疑者の人生に関わることですし、えん罪を作ってはいけないですし、被害者の無念も背負っているし、有希子だって寝られなくて当然だと思うんです」。

 そんな精神状態に陥りながら、過去3シーズン、スペシャルドラマを含めて、取り調べのシーンを演じてきた天海にとって、最もプレッシャーのかかる取り調べシーンとなったのが、今シーズンの初回ゲスト、桃井かおりとの対決だ。

 桃井が演じるのは、50年前に人民の連帯を訴えた“7分間の演説”が伝説となり、「黒い女神」と呼ばれた活動家・大國塔子。その後、潜伏していた塔子が、なぜか50年経った今になって再び動き出し、ハイジャックを敢行。有希子らキントリの取り調べを受けることになる。

 「桃井さんは大先輩ですし、ほかの人には持ち得ない雰囲気を持った素晴らしい女優さん。“当たって砕けろ”精神で『体全体でぶつかって行っちゃえ!』と思い、撮影に臨みました。実は、『本番一発勝負でやりたい』という私たちのワガママを、スタッフの皆さんにも聞いていただき、ちょっと神がかり的なシーンも作ることができたんですよ! 何年かに一度あるかないか、というくらい熱かったです。自画自賛するつもりはないのですが、桃井さんと、最後の取り調べのシーンを一緒に作れたことは今の私の誇りになっています。すごく楽しかったです」。

 撮影前夜も眠りが浅かったが、無事、本番を一発で撮り終えた後もしばらく興奮状態が続いたようで、「なかなか寝付けなくて、翌朝は起きられなくて(笑)。それくらいのことをしたんだな、と幸せな気持ちになりました」と語っていた。

 すでに情報が明かされているとおり、新シーズン初回の冒頭で「キントリが9月末で解散すること」が判明する。視聴者としては、それがブラフなのか、何なのか、気になるところ。脚本家・井上由美子氏の思うつぼなのかもしれないが…。

 「有希子のせりふの端々に、キントリは解散するんだ、役目は終わるんだ、だったら、最後の最後まで暴れてやりましょう、という感じが出ているんですよね。私もそれに乗っていきたいと思っています。初回に桃井さんのような素敵なゲストが来てくださって、“キントリファイナル”と言われてしまって、(取材時の時点で)後半の台本をいただいていないので、私も先のことはわからないのですが、どちらに転んだとしても後悔しないように、真壁有希子としても、天海としても、ガンガン攻めていきたいと思っています」。

 このドラマが産声を上げたのは2014年1月。「緊急事案対応取調班」は、正式に義務化される以前から取り調べの録音録画(可視化)を実施するために新設され、一癖も二癖もあるメンバーの寄せ集めからスタート。それから徐々に互いを認め合い、信頼を寄せ合い、泥臭い取り調べで“被疑者の動機解明”に貢献してきた。しかし、今や取り調べの完全可視化は当たり前に。取り調べ動画や監視カメラの映像など、逮捕に踏み切る際に最重要視される“明確な証拠”も入手しやすくなった。さらに、シーズン3から新シーズンまでの約2年の間に、世界は一変した。

 「びっくりするくらい世の中が変わって、常識も翻されて、気軽にできていたことができなくなる状況があって。積み重ねてきたものがこんなにも簡単に崩れるんだ、という思いと、その中でもできることを人間は探して変われるんだ、という発見と、それでも変えてはいけないこともやっぱりある、という気づきの日々を過ごしてきましたよね、この1年は。その変えてはいけないものの中で、特に有希子をはじめとするキントリのメンバーが、このドラマが大事にしていることが、人と人が向き合って、表面上の言葉や態度だけでなく、その裏に何があるのか、ということまで触れることができる“深い人間力”。この2年間に起きた世の中の変化を踏まえて、今、『緊急取調室』のシーズン4を放送させていただけるのはすごくありがたいことですし、意味のあるものだと思っています」。

女優の天海祐希が主演するテレビ朝日系ドラマ『緊急取調室』第4シリーズ(毎週木曜21:00~ 初回は拡大スペシャル、過去シリーズはTELASAで配信中)が、きょう8日にスタートする。このたび天海がリモートで取材に応じ、初回ゲスト・桃井かおりとの撮影エピソードを明かした。

女優の天海祐希 撮影:宮田浩史

■――第1話では、ハイジャックシーンという大きな見どころがあります。撮影はいかがでしたか。

私は派手なアクションはないものの、いつも『キントリ』でお世話になっているアクションチームの皆さんがサポートしてくれて、ケガなく順調に進みました。桃井さんが体を張ってアクションに挑戦する姿を間近で見ることができて、何て幸せな景色だろうと。以前舞台でご一緒した今井朋彦さんも出演していたのですが、誠実できちんとしたお芝居をしてくださる方なので、安心して撮影できました。

動く範囲が制限される、機内という狭い場所での撮影でしたが、桃井さんが「これはどう?」と、演技プランや提案を投げかけてくれて、監督と私も話し合う時間ができました。私は天海祐希視点、真壁有希子視点でアイデアを出させて頂いて、そしたら桃井さんがすごく面白がって聞いて「それいいね、採用!(声を変える)」と言って下さって。あ、今のはモノマネなんです、2日間で仕上げたのでよろしくお願いします(笑)。このシーンをきっかけに、意見の言いやすい環境を作って下さったことにとても感謝しています。

初めて顔を合わせたときから桃井さんは……あ、モノマネでいきますよ。「私……こう読んできたんだけど……(声を変える)」と、すごく深く台本を読んで来られていたので、私も「こんなふうに読んできました」と意見の交換ができました。すごい方だから、私なんかが意見したりアイデアを言ったりするのは失礼じゃないかなと思ったんですが、すごく真摯に向き合ってくださって、「それやってみようよ(声を変える)」と言ってくださって……今のもモノマネです(笑)。シーンを作る充実感に包まれながら、ハイジャックのシーンを撮ることができました。すごい方って、器も大きいんですよね。いつか私もこんなふうになれたらいいなと思いました。

■――取調シーンはいかがでしたか。

自分の力以上のことを望んでもできないかもしれないけど、「はるばる遠くから来てくださってる桃井さんをがっかりさせてはいけない、誠実にぶつかって行こう!」という思いで臨みました。

いつも、大詰めとなる取調のシーンを撮るときは、夜中に何度も起きてしまうんです。目が覚めて台本をもう1回見て「大丈夫、覚えてる」と確認してまた寝るんですが、今回は早く目が覚めたときに「もう起きちゃえ!」と。そこから気持ちを作って「絶対に失敗しないようにしなきゃ」と自分にプレッシャーをかけました。私が追い詰める犯人にとっては、人生や命がかかってるんですよね。だから私は寝られなくて当然だろうといつも思っています。

桃井さんとの取調シーンは、何年かに一度出会えるかどうかという出来になりました。自画自賛するわけじゃないけれど、あのシーンを桃井さんと一緒に作れたことは今の私の誇りになっています。すごく楽しかったです。

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