イスラム組織ハマスは13日、パレスチナ自治区ガザで拘束している人質を、予定通り15日に解放すると発表した。ハマスは一時、人質の解放を無期限延期するとしており、イスラエルとの6週間の停戦の継続が危ぶまれていた。
15日は、イランが支援するグループに拘束されている少なくとも3人のイスラエル人が、収監されているパレスチナ人数百人と交換で解放される予定だ。ハマスは10日、人道支援の公約の不履行など、イスラエルによる一連の停戦合意違反を理由に、人質の交換を停止すると発表していた。
これに対しイスラエルは軍に厳戒態勢を取るよう指示し、トランプ米大統領は、15日12時までに人質が解放されない場合、合意を破棄し全てを白紙に戻すべきだと述べていた。
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ハマスは13日、カタールとエジプトの仲介者と協議した後、「予定されたスケジュールに従って捕虜の交換を行うなど、合意の履行へのコミットメントを再確認した」と述べた。ハマスは、戦争で荒廃した地域の住民向けに、プレハブ住宅やテント、医療機器、燃料のガザ地区への輸送について、仲介者がイスラエルに圧力をかけることで合意したとしている。
カイロ24テレビは、ガザ地区とエジプトの国境で、物資を積んだとされるトラックの映像を放映した。
イスラエル人の人質の解放を求める人々(2月13日、テルアビブで)
Photographer: Jack Guez/AFP/Getty Images
原題:Hamas Says it Will Free Hostages On Schedule, Averting War (1)(抜粋)
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