午前の日経平均は大幅続伸、好決算銘柄物色が活発化

 2月12日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比511円10銭高の3万9474円80銭と大幅続伸した。写真は株価ボードを撮影する人。都内で昨年2月撮影(2025 ロイター/Issei Kato)

[東京 13日 ロイター] – 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比511円10銭高の3万9474円80銭と大幅続伸した。トランプ関税に対する警戒感など不透明要因は残るものの、決算発表シーズンがピークを迎える中で好決算銘柄を物色する動きが活発化し、相場全般のかさ上げが進んだ。ただ、一方で先駆株には利益確定売りに押される銘柄もある。

日米ともに事前予想を上回る好決算が相次いでおり、これがトランプ関税などの不透明感を吹き払い、相場全般は上値追いの動きを強めた。1月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想比で上振れ、ドル/円が円安方向に振れていることも支援材料になった。

日経平均は5日移動平均線に続き、上値抵抗線になるとみられた25日平均線も上回り、テクニカル指標が好転している。「3万9200円台は25日線があるため壁になると思ったが、あっさり上回ったことで地合いの改善が顕著になってきた」(国内証券ストラテジスト)という。

野村証券ストラテジストの澤田麻希氏は「今日だけで400社以上の企業が決算を発表するが、目先的にはこれを受けて内容の良い銘柄を物色する流れとなりそうだ」とコメントしていた。

TOPIXは1.06%高の2762.34ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆4754億円だった。

東証33業種では、値上がりは医薬品、ゴム製品、精密機器など29業種、値下がりは非鉄金属など4業種だった。

個別では、トヨタ自動車(7203.T), opens new tab、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T), opens new tabなどがしっかり。業績予想の上方修正を好感した楽天銀行(5838.T), opens new tabが大幅上昇となっている。また、トレンドマイクロ(4704.T), opens new tabが急騰。第一三共(4568.T), opens new tabも高いが、ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tabが軟化し、フジクラ(5803.T), opens new tabも値を消した。

プライム市場の騰落数は、値上がり1259銘柄(76%)に対し、値下がりが325銘柄(19%)、変わらずが54銘柄(3%)だった。

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