米国株式市場=S&P下落、CPI受け利下げ後ずれ観測

米国株式市場はS&P総合500種が下落して取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[12日 ロイター] – 米国株式市場はS&P総合500種(.SPX), opens new tab
が下落して取引を終えた。インフレ統計が予想を上回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利下げが遠のくとの見方が強まった。エヌビディア(NVDA.O), opens new tabとアマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabが1%超下落し、S&P500の重しとなった。米労働省が12日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.0%上昇した。前月比では0.5%上昇し、2023年8月以来、約1年半ぶりの大幅な伸びを記録した。ともに予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを急がない姿勢が裏付けられた。 もっと見る

CMEのフェドウオッチによると、金利先物が織り込む年内の25ベーシスポイント(bp)利下げ確率は約70%と、前日の約80%から低下した。

ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「市場はFRBが全く利下げしないかもしれないと受け止めている。それが株価下落の理由だ」と述べた。

FRBのパウエル議長は下院金融サービス委員会で証言し、利下げを急ぐ必要はないと改めて表明。「インフレ率を目標値に戻すために大きな進歩を遂げたが、まだ完全には達成されていない」とし、「当面は引き続き制約的な政策を維持したい」と述べた。 もっと見る S&P500の業種別では9セクターが下落し、エネルギー(.SPNY), opens new tabや不動産(.SPLRCR), opens new tabが下げを主導した。ヘルスケア大手CVSヘルス(CVS.N), opens new tabは15%急伸。第4・四半期の利益が予想を上回ったことを好感した。製薬のギリアド・サイエンシズ(GILD.O), opens new tabも7.5%上昇。2025年の利益見通しが市場予想を上回った。一方、配車大手リフト(LYFT.O), opens new tabは第1・四半期の総予約額見通しが市場予想を下回ったことを嫌気し、8%安となった。 もっと見る インターネット証券のロビンフッド・マーケッツ(HOOD.O), opens new tabは時間外取引で5%上昇。引け後に発表した四半期決算で収入が予想を上回った。S&P500(.AD.SPX), opens new tabでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.2対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は148億株。直近20営業日の平均は149億株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場

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