夜の観光案内所に殺到する外国人観光客の困りごとは? 「路上飲み」などマナー啓発も【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年2月12日)

 路上飲みなど迷惑行為が深刻化する東京・渋谷で、午後6時から始まる夜間限定の観光案内所を取材しました。そこにやって来た外国人観光客のお困りごととは?

■夜間限定の観光案内所 イギリス人の目的は

 午後9時にも関わらず、ハチ公像の前には大行列ができていました。

オーストラリア出身
「オーストラリアで渋谷はとても有名」

デンマーク出身
「渋谷の夜の街や混雑ぶりを見に来た。デンマークとは全然違う」

 外国人観光客に人気の東京・渋谷では、11日まで夜間限定の観光案内所が開設されていました。

 友人4人と観光中に立ち寄った陽気な男性は、イギリスから来ました。

イギリス出身 ネックさん(34)
「ディナーを楽しめる良い店はありますか?」
スタッフ
「良い店を紹介します」

 沖縄と北海道に滞在した4人は、おいしい料理を求め、東京に移動してきたといいます。

 なぜ、わざわざ観光案内所にやって来たのでしょうか?

ネックさん
「インターネットの口コミは、サイトごとに差が激しくて店の本当の評価が分からない」

 対面で会話から得られる情報の方が、有効だと考えたそうです。

 早速、パンフレットに載るおすすめの店へ移動します。しかし、渋谷の繁華街を歩くなか、人の多さに少々お疲れの様子です。

ネックさん
「僕らは人が多すぎてさっき新宿から逃げてきたけど、渋谷も同じだね」

 雑踏をくぐり抜けたどりついたのは、日本料理店です。

ネックさん
「レストランやバーが載っているパンフレットをくれて役に立ちました。この後、別の店に行きます」

■居酒屋文化が人気 路上飲み啓発も

 5日間で252人の外国人が利用した観光案内所。目立ったのは、こんな会話でした。

スタッフ
「公共の場での飲酒は禁じられています。気をつけてください」
シンガポール出身
「分かりました」

 ここ数年、渋谷区では外国人や若者らによる路上での飲酒、いわゆる「路上飲み」が問題に。去年10月には、条例が制定され、通年で禁止となりました。

 そのため案内所では、店や観光地を紹介するだけでなく、町でのルールやマナーの啓発も行いました。

 そして酒に関係する相談で最も多かったのが…。

ドイツ出身
「今から行く“居酒屋”を探している」

 日本独特の居酒屋文化に興味津々。酒と食事を同時に楽しむことができる居酒屋のスタイルは、世界的に非常に珍しいといいます。

 そこでお酒が飲みたいという外国人観光客が増えていますが、あまりの店の多さに、どこの店を選ぶべきか分からないのだといいます。

モンゴル出身 ブレアさん(20)
「来週行きたいので“居酒屋”を探している」

 モンゴル人のブレアさんは、SNSで観光案内所の存在を知ったといいます。以前日本へ訪れた際は未成年だったため、今回は居酒屋で酒を楽しみたいと話します。

ブレアさん
「(Q.路上で酒を飲めないことを知っていましたか?)はい。知っています。モンゴルでも路上で飲んではいない」

 今後も増加が予想される、渋谷を訪れる外国人観光客。案内所を開設した意義について主催者は次のように話します。

2019渋谷区観光協会 ナイトフェロー
鎌田頼人さん
「路上飲酒や喫煙だったりとかみたいなことがある中でマナーの啓発とかやらせてもらって、期間5日間だったので100人から150人ぐらいいけばいいと思っていたが、思ったより多くの方がきて手ごたえは感じている」

(「グッド!モーニング」2025年2月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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