日本の投資家、24年にユーロ圏債を大幅売り越し=バークレイズ

バークレイズは10日、日本の投資家による2024年のユーロ圏の国債など債券売り越し額は8兆6000億円となり、14年以降で最大だったと発表した。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ロンドン 10日 ロイター] – バークレイズは10日、日本の投資家による2024年のユーロ圏の国債など債券売り越し額は8兆6000億円となり、14年以降で最大だったと発表した。日本の財務省が同日発表したデータを基に分析した。

売り越し額が最も大きかったのは、フランス債で4兆7000億円。24年6─7月におけるフランス国民会議(下院)の解散総選挙を巡ってフランス債券市場が混乱し、ドイツ債と比較したリスクプレミアムが上昇したことが響いた。

フランス国債の50%強は海外投資家によって保有されており、他の主要経済国と比較して際立って高い割合となっている。日本の投資家は、最大保有グループの1つとみられる。

このほか、オランダ債は過去最高となる2兆1000億円の売り越しとなった。ドイツ債は9000億円、イタリア債は7000億円の売り越し。

バークレイズは、フランスの予算案審議を巡る混迷が深まる中、24年11月にフランス債の売却ペースが再び加速した後、翌12月にはペースが減速したとした。

日本の投資家はユーロ圏債を売却した一方、外債全体としては5兆3000億円の買い越しだった。うち米債は16兆1000億円の買い越しで、これまでで2番目に大きい水準だった。

英債は6000億円で、18年以来、買い越し額としては最も大きかった。

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