桜柄の着物の一例(MOEさんが桜柄の着物を着ている写真)
Photo: MOE

日本の家庭料理などを世界に広めるインフルエンサー「Kimono Mom」として活動しているMOEさん。今月号では、MOEさんに日本の着物の魅力について語ってもらった。

着物は日本の服飾文化の象徴であり、今では格式高い場面で着用されるイメージが強いですが、実は日常生活や観光でも気軽に楽しむことができます。私自身も普段着として着物を愛用しており、その魅力を多くの人に知ってもらいたいと思っています。

まず、着物の最大の魅力は、その外見の「美しさ」とともに「実用性」も兼ね備えていることです。着物は着るだけで姿勢が良くなり、動作がゆっくりと丁寧になります。そのため、自分自身の所作が美しくなり、特別な日だけでなく、日常の中にも上質な時間が流れるように感じられます。さらに、着物は季節に合わせて楽しむことができるのも魅力の一つです。実のところ、着物の柄や素材は非常に多種多様ですが、例えば、春にはシルク素材の桜模様、夏には涼しげな麻素材の着物、秋にはシルクで紅葉の柄、冬には暖かみのあるウール素材の着物といった具合に、自然と調和する着物を選ぶことで季節感を楽しめます。

観光地で着物を着ることも、海外の方々にぜひおすすめしたい体験です。京都の嵐山や東京の浅草など、歴史ある街並みを着物で歩くと、日本の風情をより深く感じられることでしょう。また、着物を着ることで写真映えも抜群です。最近ではレンタル着物のサービスも充実しており、手軽に着物体験を楽しむことができます。特に、プロの着付け師に着付けてもらうことで、苦しさや違和感なく、一日中快適に過ごすことが可能です。


日本の観光地には、レンタル着物サービス店(一定の料金を支払い、好みの着物を選んで貸してくれる店。着付けも基本してくれる。)が多くあり、着物を着て散策ができる。


レンタル着物サービスでは、多彩な着物の絵柄から好きなものを選ぶことができる。

普段着としての着物もおすすめです。現代のライフスタイルに合わせてアレンジされたカジュアルな着物や、洗濯機で洗える素材のものも多く販売されています。帯結びも簡単な「作り帯1」を使えば、初心者でも気軽に着ることができます。また、着物は長く使えるため、サステナブル(持続可能)なファッションとしても注目されています。私自身も母や祖母が着ていた着物を受け継ぎ、着用しています。そしてまた娘に受け継ぎたいと思っています。

着物は敷居が高いと思われがちですが、一度着てみるとその魅力に気づくはずです。これから日本を訪れる海外の方々には、ぜひ観光地での着物体験をおすすめします。また、気に入った帯を部屋に飾ったり、着物の生地をクッションのカバーにして、絵柄を楽しむかたもいらっしゃいます。ぜひ、着物を通じて、日本の服飾文化の奥深さと美しさの一端を体感していただければ幸いです。

MOE(Kimono Mom)
日本の家庭料理を世界に広めるインフルエンサー。舞妓まいこ、芸妓げいことして京の花街かがいの世界*に身を置き、引退後は2020年2月にYouTubeチャンネル「Kimono Mom」を開設し、英語を交えて着物姿で日本の家庭料理などを紹介している。
* 「HIGHLIGHTING Japan」2024年11月号「舞妓まいこからインフルエンサーへ:京都五花街ごかがいの魅力」参照
検索:Kimono Mom

1.帯の結びの部分がすでにできていて、脱着もマジックテープなどを用いて、いちいち結ぶ必要のない帯のこと。

By MOE
Photo: MOE; PIXTA

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