データ収集や論文発表、研究資金調達、就職活動へのプレッシャーが博士課程学生にのしかかっている。 Credit: PeopleImages/Getty
スウェーデンの博士課程学生についての研究により、博士課程研究がメンタルヘルスに甚大な影響を及ぼす可能性があることが示され、査読前のプレプリント論文がSSRNサーバーに投稿された1。この研究は、学術界におけるメンタルヘルスの危機を巡る議論に確かなデータを追加するものである。論文出版や資金調達、就職について熾烈(しれつ)な競争を強いられている博士課程学生が非常に大きなプレッシャーにさらされる場合があることは、過去の研究や逸話的証拠からも示されていた(2018年3月号「好き過ぎてつらい博士課程」参照)。
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翻訳:三枝小夜子
原文
The huge toll of PhDs on mental health: data reveal stark effects
Nature (2024-10-01) | DOI: 10.1038/d41586-024-03136-4
Fred Schwaller
参考文献
Bergvall, S., Fernström, C., Ranehill, E. & Sandberg, A. Preprint at SSRN https://ssrn.com/abstract=4920527 (2024).
Evans, T. M., Bira, L., Gastelum, J. B., Weiss, L. T. & Vanderford, N. L. Nature Biotechnol. 36, 282–284 (2018).
Keloharju, M., Knüpfer, S., Müller, D. & Tåg, J. Res. Policy 53, 105078 (2024).
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